神戸新聞ＮＥＸＴ

　加古川刑務所（加古川市加古川町大野）で受刑者の口の中に消毒スプレーを吹きかけたとして、同刑務所は男性看守（２６）を減給１００分の２０（１カ月）の懲戒処分にしたと発表した。 【写真】「ひも類は持ち込めないはず」看守経験ある元刑事が大阪府警の失態指摘 　同刑務所によると、事案は２０２２年５月に発生。新型コロナ対策として当時、看守全員がエタノールの入った小型スプレーを携帯しており、男性看守は受刑者の口にスプレーを１回噴霧した。その後の診察で受刑者の健康状態に異常はみられなかったという。 　同刑務所は行為の経緯や動機を明らかにしていない。看守は特別公務員暴行陵虐容疑で書類送検され、不起訴処分となっている。 　加古川刑務所の浦方亀世（きよ）所長は「当所職員がこのような事案を起こしたことにつきましては、矯正行政への信頼を著しく損ねるもので、遺憾極まりなく、被害に遭われた方をはじめ、国民の皆さまに対し深くおわび申し上げます」とコメントした。