【京歩きの達人がこっそり教えます】世界遺産の穴場スポットで今年最後の「紅葉」を!
● 京都の世界文化遺産が登録30周年! 2024年12月17日は、京都と滋賀(京都市・宇治市・大津市)の社寺と史跡(二条城)17件がユネスコの世界文化遺産「古都京都の文化財」に登録されてから30周年の記念日となります。来年3月まで、さまざまなイベントが行われますので、京都市の特設サイトもぜひご覧くださいね。 関連イベントとしては、今回ご紹介したもの以外にも、東寺の「紅葉ライトアップと金堂・講堂夜間特別拝観」や上賀茂神社と下鴨神社の「京都非公開文化財特別公開」(いずれも12月8日まで)なども行われています。 2024年には佐渡島の金山が新たに登録されましたが、「世界遺産」という言葉自体は聞き慣れていて、なんとなく価値の高いものという認識はありますが、具体的には何がその要件とされているのでしょうか。 ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産条約が採択されたのは、今から半世紀前の1972年のこと。日本は93年にこの条約を締結したことで、その登録が始まります。最初の年には、法隆寺地域の仏教建造物(奈良)、姫路城(兵庫)、屋久島(鹿児島)、白神山地(青森・秋田)の4件が、その翌年に京都・滋賀の17の社寺・史跡が5件目として登録されました。 文化庁によると、「文化遺産及び自然遺産を人類全体のための世界の遺産として損傷、破壊等の脅威から保護し、保存することが重要である」との考えに基づき、国際的な協力や援助体制を構築し、後世に残すことを目指すことがその目的となります。国際的な観点から価値があると考える自国の遺産を加盟各国が推薦。諮問機関による学術的な審査を経て、21カ国で構成される世界遺産委員会においてその価値や保存管理体制が認められれば、晴れて登録が決定されます。 2024年7月時点の世界遺産は1223件あり、その内訳は文化遺産が952件、自然遺産が231件、複合遺産40件となっています。日本では、文化遺産21件と自然遺産5件の合計26件が登録されています。 紅葉との関連では、金閣寺(鹿苑寺)、比叡山延暦寺、龍安寺、仁和寺、平等院、高山寺、宇治上神社に触れましたが、他にも銀閣寺(慈照寺)、東寺(教王護国寺)、醍醐寺、西本願寺、天龍寺、苔寺(西芳寺)、二条城、上賀茂神社(賀茂別雷神社)、下鴨神社(賀茂御祖神社)があります。師走の世界遺産巡りをこの後の連載で考えておりますので、ご期待ください。 【本文で紹介した名所ほか関連リンク集】 比叡山延暦寺 貴船神社 神護寺 岩戸落葉神社 永観堂 清凉寺 東福寺 平等院 建仁寺 大徳寺 仁和寺 NINNAJI JAXURY SPACE 堂本印象美術館 龍安寺 金閣寺 上賀茂神社 下鴨神社
らくたび/若村亮/ダイヤモンド・ライフ編集部