「17匹の犬が置き去り、助けて!」高齢者の孤独死で犬の多頭飼育崩壊が発覚→無事に保護「息絶えるぎりぎりまで食べ物もらっていたか」
「おじさんが亡くなり、17匹の犬が置き去りになっています。助けてほしい」 今年1月中旬、NPO法人「DOG DUCA(ドッグデュッカ)」(代表・高橋忍、愛知県守山市)のところに多頭飼育崩壊現場で置き去りになっている犬たちの保護依頼が入りました。 【写真】室内で発見された、17匹の犬たち 依頼者によると、多頭飼育崩壊が起きていたのは同県内にあるアパートの1室。住んでいたのは高齢男性でした。高齢男性の郵便受けにチラシなどがたまったままでおかしいと思った近所の人が管理人に連絡。部屋に入ると、高齢男性が亡くなっていたとのこと。さらに、飼っていた17匹のダックスフンド犬が発見されたといいます。そこで、置き去りになった犬たちについて管理人から連絡を受けた高齢男性の親族は、犬たちを飼ってくれる人を探したり保護団体に保護依頼をしたりしていたといいます。 今回は頭数も多いことから「DOG DUCA」をはじめ、一般社団法人「SORA小さな命を救う会」(代表・小嶋愛子、名古屋市)と「つむぐ奈良」(代表・森田真由美、奈良県天理市)の動物愛護関連3団体が犬たちをレスキューすることになりました。 ボランティアらが現場に足を運んだのは、保護依頼があった1月17日から6日後の23日。築40年くらいの2階建てアパート1階に、亡くなった高齢男性が住んでいました。親族の依頼者の案内で室内に入るとすさまじい光景を目の当たりにしたといいます。 「狭い玄関に通路にある小さなキッチン、奥の扉を開けると6畳ほどの部屋1部屋でした。玄関からふん尿が蓄積し部屋の中は大変なふん尿の蓄積でした。臭いもそれは、それは、ひどいものです。食べ物や器などのごみも散乱しごみ屋敷でした。洗濯物も干しっぱなし、ベッドもありましたが、ふん尿まみれで人が寝てたとは思えないほど。さらに部屋に入り扉を開けた時、一斉に『助けて』と言わんばかりに犬たちが寄ってきたんです。依頼者の方も犬がいることは知っていましたが、ここまでひどい状態でたくさんの犬を飼っていたとは思っていなかった、とのことでした」(愛護団体ら)