シリアのクルド戦闘員標的に軍事作戦警告 トルコ外相
【AFP=時事】トルコのハカン・フィダン外相は7日、シリアのバッシャール・アサド大統領失脚後、「無血」の政権移行に向けトルコが求める条件が受け入れられない場合、クルド人勢力に対する軍事作戦を開始する可能性があると警告した。 【写真】トルコ公式訪問中の秋篠宮さま、エルドアン大統領を表敬訪問 フィダン氏はCNNトルコに対し、クルド人民兵組織「クルド人民防衛部隊(YPG)」がトルコ側の要求を受け入れなければ、「必要なことを行う」と語った。具体的に何を指すか問われると、「軍事作戦」だと答えた。 YPGは、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦において西側諸国から重用されているが、トルコとしては、自国内で非合法化されているクルド労働者党(PKK)とつながりがあるとみている。 PKKはトルコ政府とは数十年にわたり敵対関係にあり、同国およびその西側同盟国からはテロ組織と認定されている。 フィダン氏は、「外国から来たテロリスト戦闘員はシリアを去り、PKK指導部も去らなければならない。残りの幹部は武器を置き、新体制に参加するべきだ。これは無血で問題のない移行のためだ」と述べた。 米国がYPGを支援しているにもかかわらず、トルコはシリアに介入するかとの質問には、「過去にアフリン、ラスアルアイン、タルアビヤドで行ったことがある」と語り、シリア北部での軍事作戦に言及。「それはわが国の国家安全保障が要求することだ。他に選択肢はない」とし、新たな軍事作戦をちゅうちょしない考えを強調した。【翻訳編集】 AFPBB News