横浜キヤノンイーグルス、リーグ戦無敗の相手に自分たちのスタイルで勝負する。リーグワン プレーオフ準決勝
いよいよ今週末から始まる「NTTジャパンラグビー リーグワン」ディビジョン1のプレーオフ準決勝。5月19日(土)、東京・秩父宮ラグビー場で、開幕から無敗でリーグ戦1位となった埼玉パナソニックワイルドナイツに挑むのが、2シーズン連続トップ4に入った4位の横浜キヤノンイーグルスである。
5月14日(火)、イーグルスが東京・町田にあるキヤノンスポーツパークで練習を公開し、練習後、報道陣に対応した。全体練習は非公開となったがFW(フォワード)、BK(バックス)のユニット練習や個人練習は報道陣に公開された。
一度、ケガで登録を抹消したため、規定によりプレーオフに出場できないが、ラグビーワールドカップで優勝を経験している、南アフリカ代表SH(スクラムハーフ)ファフ・デクラークが積極的に参加していた姿が印象に残った。
チームを率いて4シーズン目の沢木敬介監督は「ファフは試合に出られないが、チームメイトにメンタルの整え方でいいアドバイスを送っている。『居心地いい中でやろうとするな。ファイナルはそういうものだし、受け入れないといけない。プレッシャーから逃げていたらいいプレーできないし、絶対プレッシャーを感じない選手はいないから」と話している」。
南アフリカ代表の同僚であるCTB(センター)ジェシー・クリエルは、「(ファフが)出られないのが残念だが、ミーティングで意見を言ったり情報を伝えたりして、周りを助けてチームに貢献している。そういう行動は価値の高いものだと思う」と、その献身性を称えていた。
イーグルスはリーグワンになってから3シーズンの間、0勝6敗とワイルドナイツに勝利することができていない。昨季のプレーオフ準決勝では20-51で敗れており、今季も2度対戦して、昨年12月の開幕戦は12-53、5月の最終戦は14-43で敗戦した。
ただ、リーグ戦とプレーオフは別ものである。ワールドカップで2度優勝を経験しているクリエルは、「大きな大会のプレーオフでは何が起こるかわからない。結果を出せるとポジティブに捉えているし、チームとしても楽しみにチャレンジしたい」と話した。