中村勘九郎「大きな成長なんじゃないかな」 息子・勘太郎と長三郎兄弟の成長を語る
歌舞伎俳優の中村勘九郎さん(43)と中村七之助さん(41)が12日、歌舞伎座で上演される松竹創業百三十周年『猿若祭二月大歌舞伎』(2025年2月2日初日)の取材会に出席。勘九郎さんが、子供の成長を明かしました。 【画像】中村勘九郎、息子の舞台を「見せたかったな…」 57歳で亡くなった父・勘三郎さんに思いはせる 『猿若祭』とは、1624年初代猿若(中村)勘三郎が、猿若座(後の中村座)のやぐらをあげ、江戸で初めて歌舞伎興行を創始したことを記念し始まった公演です。1976年には十七世中村勘三郎さんを中心とし、歌舞伎座で第一回の『猿若祭』公演が行われ、第5回となった今年は十八世中村勘三郎さんの十三回忌追善として行われました。 昼の部では、1988年に銀座セゾン劇場で十八世中村勘三郎(当時五代目勘九郎)が演じた『きらら浮世伝(うきよでん)』が歌舞伎座に登場。また夜の部では『人情噺文七元結』が上演されます。
この日の取材会で、勘九郎さんは「連続して毎年のように公演はなかったんですけど、これをきっかけに定着して『二月猿若祭』というかたちで今後できればうれしく思います」と挨拶しました。 七之助さんも「いろいろな努力が身を結んだ1年だったなと深く思ってますし、父(十八世中村勘三郎)が上で喜んでくれているなという1年間でございました。父のことも常に思い出してますし、お客様も私たちを通して父を思い出してくださった、思い出に残るような1年だったなというように思っております」と振り返りました。 また、今後の『猿若祭』について勘九郎さんは「普段なかなかご一緒できない方々と一緒に共演ができたりとかそういう場になればいいですし、やっぱり2月・8月が(お客さんが)入らないという2・8といわれているところに2月・8月にめっちゃ入れてやろうという気持ちでずっといます」と意欲をみせました。
そして勘九郎さんは、今年の『猿若祭』でともに舞台を踏んだ息子・中村勘太郎さん(13)と中村長三郎さん(11)兄弟についてもふれ、「舞台に立つこと、芝居をすること、お客様に楽しんでいただくことを楽しみながらやっているという姿っていうのは大きな成長なんじゃないかなと思いますね」と、子供たちの成長を語りました。