井上尚弥がサウジ30億円契約後スパー開始 「いろいろなタイプとやれたら」
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)が、12月24日に東京・有明アリーナで行われるIBF、WBO世界同級1位サム・グッドマン(26=オーストラリア)との防衛戦に向け、メキシコ勢パートナーとのスパーリングを実施している。 大橋ジムの中間報告によると、3日にメキシコ人パートナー2人が来日。7日にはWBO世界スーパーバンタム級12位のセバスティアン・エルナンデスと、11日にはフェザー級のブランドン・レオンとそれぞれ5ラウンドのスパーリングを行った。 井上は4日にサウジアラビア・リヤドで同国最大のエンターテインメントイベント「リヤド・シーズン」とのスポンサー契約を締結。その総額は〝推定30億円〟と伝えられている。サウジアラビアは弾丸訪問だったが、井上は「コンディションはあまり問題なかったですね。(メキシコ人パートナーは)2人とも強い選手ですが、グッドマン対策としてはタイプは違う。タイプで言えば正反対なので。この先の残りのスパーリングは考えながらやりたいと思う。レオン選手とは続けてやるかなと思います」と語った。 グッドマン対策については「グッドマンが正統派なのでメキシコ人のパートナーだけでなく、アマチュアのボクサーともやりたいと思います。来週の17日から(ジャフェスリー・)ラミドが来てくれる。その翌週から第2弾のメキシコ勢も来てくれる。いろいろなタイプとやれたらと思っている。自分としては万全の態勢でできていると思っています」と充実の様子だ。実戦練習では「全体的な底上げですね。足の動きや運び、体の感覚などを意識していますね」と語った。 「リヤド・シーズン」との30億円契約は大きな話題となった。「今回は契約の金額を出したことも大きかったのかなと。反響は、かなりありましたね。ただ自分の心境としては何も変わらないです。今回の契約は夢を与えられたかなと思います。そういう契約を日本人ができたことで、今後、同じようにやれる選手も出てくると思いますし。やればできるんだ、ということを伝えられると思います」と明かした。
東スポWEB