度重なる怪我や困難を乗り越え、男子エリートは中井飛馬が悲願の優勝「第41回全日本自転車競技選手権 – BMXレーシング」
男子アンダー23クラスには計7名が集まり日本一の座が争われたが、一本一本が重要であるためか、2本目ではプロセクションで選手2名が接触して転倒したり途中棄権となるなど、まさに「自転車の格闘技」といった内容で最後の最後まで結果がどうなるかが分からない波乱の展開が繰り広げられた。 そんな中、5名の選手で迎えた最終レースは、優勝候補の一角であった中林凌大が1本目と2本目を上回るべく1位でゴール。しかし1本目と2本目を1位を収めて3位で最終レースを終えて、終始安定した強さを見せた地元大阪の北川晃久が優勝し初タイトルを獲得。同じく安定して2位ポジションを守った島田壮が2位、その後に中林凌大が3位と続く形となった。
男子ジュニアクラスは6名の選手がエントリー。途中で1名の棄権もあり5名の選手で迎えた最終レースは、1本目で1位、2本目で2位と安定してトップ位置を守った地元大阪の狩峰颯太郎がここも1位で収めて初タイトルを獲得。その後に続き野村羽玖が2位、岸龍之介が3位と続く形となった。
女子チャンピオンシップカテゴリー 女子のチャンピオンシップカテゴリーに関しては、今回も出場者数の関係からエリート・U23の2クラスが統合での開催となった。6名の選手が集まった今大会は統合クラスでの戦いになったものの、今回の出場メンバーは東京オリンピックとパリオリンピックの2大会連続日本代表の畠山紗英をはじめ、各クラスの前年度のアジアチャンピオンである藪田寿衣や西村寧々花など世界を股にかけて活躍する日本代表選手たちが勢揃いした。 レースの展開としては、各レースで接触や転倒があり最後まで結果がわからない展開に。最終レースではスタート後に畠山と丹野が接触し丹野が転倒。その転倒には巻き込まれず見事に逃げ切り、3本共に安定した順位を残した藪田寿衣が全日本チャンピオンタイトルをエリートカテゴリーで勝ち取った。その後に続いたのは前年度のタイトルホルダーでオリンピアンの畠山、そしてベテランの瀬古という順になった。 U23カテゴリーのタイトル争いは野村と西村による一騎打ちとなったが、昨年タイトルを逃して悔しい思いをした西村が3本とも強さを見せるライディングで野村を上回りが見事タイトルを獲得した。