過去3度優勝・柏レイソル、2戦11発で連勝 創設3年目・FCゼロも連勝…全日本Uー12サッカー選手権
◆全日本Uー12サッカー選手権 第1日(26日、鹿児島・ふれあいスポーツランド) 小学生サッカーの“冬の祭典”が開幕した。予選1次ラウンド(R)1回戦48試合が行われ、過去3度の優勝を誇る古豪・柏レイソル(千葉)が2試合で合計11得点を挙げ2連勝。創設3年目で激戦区を勝ち抜いてきた新興勢力のFCゼロ(大阪)も洗練された試合運びで2連勝を飾った。27日は予選1次Rの残り24試合と決勝トーナメント(T)1回戦が行われ、ベスト8が決定する。 ◆柏レイソル(千葉) ダイナミックなプレーで2試合11得点。順当に連勝を飾った。かつては細かいパスをダイレクトにつないで攻めるスタイルだったが、今年は豊かなスピードでピッチを広く使う。「持っている個性を大事にしたい」と、張ケ谷知樹監督。最後に優勝したのは2011年。その後はあと一歩で涙をのんでいた。今年5月にはスペイン遠征を行い「世界基準を経験できたのは大きい」と、同監督は期待を寄せていた。 ◆FCゼロ(大阪) 高槻市や茨木市などを拠点にする創設3年目のチームが初出場で決勝T進出に王手をかけた。中島優監督は「最初は人が集まらなくて困りました。練習も公園でヘッドライトをつけたりしました。現在の6年生が1期生、最初はみんな下手くそでしたよ」と、選手の成長に目を見張った。27日はJリーグ下部組織の甲府と対戦。「どうなるか分かりませんが、自分たちのパフォーマンスは出せると思っています」と、静かなる闘志を見せていた。 ◆大会方式 出場48チームが12組に分かれリーグ戦を行う。各組1位と各組2位の上位4チームの16チームがノックアウト方式の決勝ラウンド(R)に進出。試合時間は40分(前後半各20分)。同点の場合、準々決勝まではPK戦を行う。準決勝と決勝は10分間(前後半各5分)の延長戦を行い決着がつかない場合はPK戦で優勝チームを決める。
報知新聞社