日本ウエルター級王者豊嶋亮太が王座返上 Sウエルター級転向「自分の再スタート」
プロボクシング日本ウエルター級王者の豊嶋亮太(28=帝拳)が王座を返上した。25日、所属ジムが発表したもので、スーパーウエルター級に転向する意向だという。豊嶋は今年5月、日本ウエルター級王者坂井祥紀(33=横浜光)に挑み、判定勝利で同王座返り咲きに成功していたばかりだった。 所属ジムを通じ、豊嶋は「ここ2~3年ほど試合のパフォーマンスが良くないと感じており、良い感覚に持っていけず練習の動きがほぼ出せない時間があり、長い間応援してくださっている方々から心配されることもありました。チャンピオンはベルトを守ってこそチャンピオンということは十分認識していましたが、一番大事なことは、勝つために必要なことは何かと考えてスーパーウエルター級への転級を決意しました」と防衛戦をせずに王座返上を決めた経緯を明かした。 ウエルター級では日本だけでなく、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック王座も獲得してきた。豊嶋は「帝拳ジムに入門して10年間、当たり前のことですが計量失敗はなく契約ウエートの試合もありません。常にウエルター級のウエートをつくりあげてきましたが、スーパーウエルター級に上げることで自分の再スタートと考えています。まずは日本、アジア圏のチャンピオンを目指して、そこを足掛かりに先をも目指せるようにこれからも頑張ります」と意気込みを示していた。