中国とインド、国境問題で5年ぶり特別代表会議…両国関係に「影響与えるべきでない」認識で一致
【北京=東慶一郎、ニューデリー=浅野友美】中国の王毅(ワンイー)外相(共産党政治局員)とインドのアジット・ドバル国家安全保障担当補佐官は18日、北京で国境問題に関する特別代表会議を開き、国境問題が両国関係の発展に影響を与えるべきでないとの認識で一致した。
同会議の開催は2019年以来5年ぶり。20年に中印両軍が未画定の国境をめぐって衝突したことを受けて協議が停滞していたが、今年10月にロシア・カザンで習近平(シージンピン)国家主席とナレンドラ・モディ首相が会談し、会議再開を合意していた。
中国としては、来年1月のトランプ次期政権発足を前に対印関係を安定化させる思惑がある。次回の会議は、25年にインドで開催することで合意した。