資産40億円投資家がここまで暴露!2025年億り人になるための相場の読み方「1ドル〇〇円台で日銀の為替介入の可能性あり」
11月5日の米国大統領選挙と連邦上院議会選挙では、共和党が圧勝。その後の「トランプラリー」もひと段落し、今後の米国株の動向に注目が集まっている。 一方、日本では石破新内閣が発足したものの、石破総理とトランプ新大統領との会談は実現せず、日本株の下落が懸念されている状況だ。 そんな投資判断が難しい現状において、勝ち続けるために必要な相場感とは…? 40億円投資家・Gomatarou氏(@tomon555555)に、日本と米国の金融政策で注目すべきトピックについて話を伺った。短期連載全2回の第1回。
今後は円高でも1ドル130~140円と考える
ーー米国と日本の金融政策で注目すべきトピックがあれば教えてください。 まず、日本は今後も利上げの方向で動いていくと予想されますが、米国は利下げをさほどしない可能性も考えています。なぜなら、トランプさんの政策として財政支出の拡大が進められているため、米国経済が依然として強く、ここから連続して金利を引き下げることはないと考えられるためです。 ちなみに、米国経済のデータ分析しているメルマガを購読していますが、それらの情報をもとにしても、やはり米国経済が強いと感じています。 ーードル円相場の今後の見通しについてどう見ていますか? これは私の推測に過ぎませんが、以前ほど円高にはならないと考えます。通貨の強さには影響すると考えているため、10年前であれば1ドル100円まで行くこともありましたが、そのベースラインが130~140円あたりになっているのではないかなと思っています。 さらに日本の人口は減少し続けていますし、景気もよくない中で金利0.5%上げたとしても、それを連続で何回もできるとは思えませんので、金利差が多少縮小したから100円まで円高が進むとは到底思えません。
日銀の為替介入の可能性があるのは1ドル〇〇円から
ーーもしこのまま円安に振れるとして、どのくらいまで進むと思いますか? 正直予測するのは難しいですが、160円を超えると日銀の為替介入の可能性がでてくると見ています。そうすれば、1ドル170~180円までの円安進行は避けられるかと。ちなみに為替介入時はボラティリティが大きくなるため、それを狙ってトレードするのがわりと安全かなと思ってます。 12月に利上げに関するリークがある?Xデーはいつなのか ーー具体的にどのようなトレードをするべきなのでしょうか? 為替介入時の動きには独特の癖があり、言葉で説明するのは難しいですが、介入発生後の過去のパターンを把握すれば、なんとなく傾向は見えると思います。その傾向に基づいて取引するイメージです。一番だめなのが、為替介入期待の売りだと思ってます。160円超えたとこから売り上がろうと決めてても、いつ介入があるかわからずその間もスワップポイントもとられます。 しかも売りの踏み上げが発生したら、介入期待の売りポジションは、大損害でおわります。だいたい耐え切れなくて決済したら介入になるのが、世の常です。 ※取引する際の通貨間の「金利差調整分」 ーー株で例えるなら、材料待ちのロマン株を何年も塩漬けしているようなものですよね? そうですね。踏み上げられながら1週間、2週間みるのはつらいですよ。 ーーいまの為替動向を見ていると、いつ為替介入があってもおかしくない状況ですよね。 現在のレートを見ていると、たしかに少しずつ1ドル160円に近づいているのですが、介入警戒は160円超えてからでよいと思います。財務次官が変わっているので、その部分が不透明ですね。 また、12月に入るといろいろなイベントがありまして...。12月18日にFRB、12月19日に日銀の金融政策決定会合がありますが、そのときに1ドル160円前後のレートに達した場合、リーク情報がでる可能性は高そうです。 さらにリークされる情報はいつも2週間ほど前に公開される傾向があるため、12月4日、5日あたりに、利上げに関する情報がリークされるかもしれません。それに伴い、為替を牽制し、円安ではなく円高方向に誘導する動きが見られるかもしれません。
トランプの金融政策の矛盾に注意せよ
ーーそのほか注目すべきトピックはありますか? 注目というより懸念材料ではあるのですが、トランプさんの方向性や突発的な発言が多い点があります。トランプさんは減税や財政支出で経済を活性化させて行きそうな理解なのですが、前回の政権時は、FRBに早く利下げをするよう要請したこともありました。 つまり、前者は金利上昇で円安、後者は金利低下で円高と矛盾しています。もちろん、トランプさんに要請されたからとFRBがそれに従うわけはないと思いますが、発言で振られそうです。このように見通しが立てにくい状況であることを念頭に置いておきましょう。 〈構成・西脇章太(にげば企画)〉
Gomatarou