値段が安いのは「機能が低い」からではなく「年式が古いから」

　ゴルフ専門店やリサイクルショップを訪れると、中古のクラブがかなりの安価で売られているのを目にすることがあります。ゴルフは何かと出費がかさむスポーツでもあるので、クラブを安く購入できるのは非常にありがたいと思う一方、あまりにも安い金額のクラブだと「本当に買っても大丈夫なのだろうか……」と不安な気持ちになることも。 【写真】これが正しく構えてヘッドを上から見た時の景色です 　激安の中古クラブを購入することに何か問題点はあるのでしょうか。池袋ゴルフアカデミー代表でレッスンプロの村井良行氏は次のように話します。

クラブ選びもゴルフの楽しみの一つ　写真：PIXTA

「まれに極端に安い値段でクラブが売られていることがありますが、ゴルフ専門店であればそういったものを購入することに問題はありません。出費をできる限り抑えたい人は、安い中古クラブがオススメです」 「クラブの値段が安いのは、『機能が低い』からではなく『年式が古いから』という理由がほとんど。リサイクルショップなどでドライバーが3000円程度で売られているのは、年式が古くて売れ残ったものに値段を付けているのです」 　とはいえ、中古クラブは新品と比べて注意すべき点が多いのも事実。中古クラブを購入する際は、どういった点に気をつければいいのでしょうか。 「新品のクラブであればメーカー保証がつきますが、中古クラブは値段に関わらず保証がつかないことがほとんどなので、その点は覚えておきましょう」 「また、アイアンなどをセットで買う場合は、グリップの状態もチェックしておくのが大切です。あまりにも状態が悪い場合はすべてのグリップを交換しなければならず、安価でクラブを買っても結局大きな出費が必要になることもあるので注意しなければなりません」

購入するのであればやはり専門店がベター

　激安の中古クラブでも基本的には問題なくプレーできますが、村井プロは「専門店で買うようにしましょう」と言い、次のように話を続けます。 「専門店であれば、もし購入して合わないと思ったら『〇日以内なら9割の価格で買い取り』といったサービスを行っているところもあります。リサイクルショップでは試し打ちもできないのがほとんどのはずです」 「今持っているクラブを買い替える際も、専門店なら下取りもしっかりしていますし相談にも乗ってくれます。加えてフリマサイトやオークションサイトでは、粗悪品がある場合もあるので注意が必要でしょう」 　購入費用をできるだけ抑えようと中古クラブを検討する人も多いですが、中には中古品に一抹の不安を抱えている人がいるのも事実です。とはいえ、ゴルフクラブは各メーカーから新作が続々と登場するため、性能にそれほど差がない中古品を安価で購入することも選択の一つ。 　中古クラブを購入するのであれば、自分が本当に納得できるものを選ぶためにも、専門店を訪れて知識が豊富なスタッフと相談をしながら決めるのがベストな方法と言えそうです。