トヨタの小型ピックアップ「ハイラックス」誕生。いち早く米国に進出してブランドイメージの基礎を構築【今日は何の日?3月21日】
RVブームをけん引した派生車ハイラックスサーフ
ハイラックスは、1972年に2代目、1978年には3代目へと進化し、米国全土にその名は浸透して、その成果を日本のモデルへフィードバックバックすることもあった。 そして、4代目ハイラックスの派生車として1984年に初代「ハイラックスサーフ」がデビューした。ハイラックスサーフは、ハイラックスにFRP製トップを設けて、広い車室空間と荷室スペースと、多くの荷物を積んでどこにでも行ける走破性の高さが受け、当時日本でブームに火をつけたRVとなったのだ。1980年代後半には、バブル経済を追い風に、ハイラックスサーフはアウトドア派から高い支持を受け、RVブームを代表するヒットモデルになった。 しかし、バブル崩壊後にスタイリッシュな乗用車系のSUVが人気を集めるようになったことから、2009年に「ランドクルーザー・プラド」に吸収されるかたちで生産を終了。ハイラックスサーフとプラドは同クラスだが、日本市場が求めているのはピックアップトラック派生のハイラックスサーフではなく、ランクル派生の乗用車系SUVのプラドだったのだ。ハイラックスサーフは海外では「4Runner」の名前で現在も販売され、人気を博している。 56年もの間、世界140カ国以上で活躍するハイラックス、トヨタでの累計販売台数はカローラの次に多い。商用車だけに注目度は低めだが、長くトヨタを支えている看板モデルのひとつである。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純
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