西武が球団ワーストのシーズン85敗 渡辺久信監督代行「目に見えない差があるのは確か」
(パ・リーグ、西武3-7楽天、24回戦、楽天14勝10敗、12日、ベルーナD)西武は4連敗となり、今季85敗目。西鉄時代の1971年のシーズン84敗を更新する球団ワースト記録となった。 次世代エース候補としてドラフト3位・杉山遥希投手(18)=横浜高=がプロ初登板先発に起用されたが、自身の2失策も絡んで3回0/3を58球、5安打6失点(自責点0)。記念すべきプロ初登板は苦い結果となった。 「自分が思っていた以上に緊張して、思い通りのプレーができなかった。五回を投げ切りたいと思っていたので、悔いの残る登板になりました」。一回2死二塁で浅村を投ゴロに打ち取ったが、一塁へ悪送球し、その間に先制点を与えた。さらに四回無死一、二塁でも伊藤裕の投前バントを再び一塁へ悪送球。二塁走者の生還を許した。 それでも、「今日の収穫としてストレートや変化球で空振りを取ることができたので、1軍で通用する部分はあったのかなと思います」。その手には一回に安田から奪ったプロ初三振の記念ボールが握られ、「次は初勝利のボールに変えたい」と力を込めた。 ただ、85敗目を喫したことで、球団史に〝汚点〟が残ったことは紛れもない事実。渡辺久信ゼネラルマネジャー(GM)兼監督代行は試合前「(最近は)試合にはなっているけど、〝ここ〟というところの勝負所で負けているわけだから、(他チームとは)目に見えない差があるのは確か。(接戦で)ミスするのも、大概こっちでしょ」と話していた。