中日・小笠原慎之介「毎日行きたいぐらい」ボートレースへの想い語る「画面より本場で見て」【蒲郡ボート・クイーンズクライマックス】
ボートレースの大みそか決戦、プレミアムGⅠ「第13回クイーンズクライマックス」の優勝戦が31日、愛知県・蒲郡ボートの12Rで行われる。現在ポスティングシステムを利用して米移籍を目指している中日ドラゴンズの小笠原慎之介投手(27)が現地を訪れ、レース観戦。注目の予想は「遠藤エミ選手を軸に〈1〉〈3〉〈5〉の1本勝負でいきます!」。地元の細川裕子選手を2着に、逆転で決定戦に進んだ海野ゆかりを3着と予想した。また女子レースのことは元女子レーサーに聞け! とばかり元レーサーの飯田佳江さん(40)とじっくりボートレース談議を展開した。 飯田 小笠原さんは、ボートレースが好きだと聞きましたが、いつごろからですか。 小笠原 2021年ごろからですね。ひょんなことから知って大好きになりました。スポーツ的な要素が多い。見ていて鳥肌が立つようなレースもありますよね。音や水しぶきもすごい。画面で見るよりも、本場で見てもらいたい。緊張感、緊迫感があります。 飯田 元ボートレーサーとして、そういう見方をしてもらえることは本当にうれしいです。上から見る画像じゃなく、横からというか同じ高さの目線で見ると迫力があります。あと、やっぱり音ですね。まくり差しや差しが入ると一瞬、エンジン音が消える。その間を感じてもらいたいです。 小笠原 本当にそうです。毎日、ボート場へ行きたいぐらいです。 飯田 ボートレースが好きというプロ野球選手は多いですよね。仕事で元プロ野球選手の方とご一緒させていただくこともあります。仲のいいボートレーサーとかいますか。 小笠原 愛知支部の岩瀬裕亮選手とは交流があります。ボートレース以外の話でも盛り上がったりしますね。 飯田 わたしは小さいころ、父親(元ボートレーサーの白石桂三さん)が家にいる時、テレビは野球中継ばかりでしたが、大人になってから球場で実際に見て絶対こっちだと思いました。 小笠原 そうです、そうです。ボートレースと同じで生で見た方が絶対いい。自分も一緒に戦っている感じになりますよね。 飯田 小笠原さんは今、メジャーへの移籍を考えていらっしゃるんですよね。 小笠原 まだまだ夢ですけどね。扉が開くか、閉まるかのどっちかです。小さいころからの夢です。高校へ行って、甲子園で優勝して、ドラフト1位でプロへ行って、それからと。 飯田 すごいですね。ここまですべてかなえているじゃないですか。頑張ってくださいね。今回の予想も大当たり間違いなしですね。 小笠原 軸は遠藤さん。トライアル3戦目は勝てなかったけど人間ですから勝てない時はありますよ。明日は朝から(試運転で)ずっと走っていそう。1秒たりとも無駄にしなさそう。 飯田 エミちゃんは女子で初めてSGを勝って、その後もトップ戦線でレースを続け、ターンの技術だけじゃなく、1節間の時間の使い方、戦い方を知っているはずですからね。メンタル的な面で一番落ち着いていると思います。 小笠原 相手探しで3号艇に注目。1着を狙って攻撃できるコース。細川選手ですね。地元でもあるし、気持ちも入りますよね。 飯田 細川選手の足の評価はむちゃくちゃ良かったですよね。いい足を崩さずに決定戦に登場するでしょうね。全速ターンでいくと思います。 小笠原 3着には海野選手です。トライアル3戦目の差しを見たら狙いたくなります。〈1〉〈3〉〈5〉の1本勝負で。 飯田 海野さんだけに”運”も味方に付けますかね。 ▼小笠原慎之介(おがさわら・しんのすけ) 1997年10月8日生まれ。神奈川県藤沢市出身の27歳。180センチ、93キロ。左投左打。15年ドラフト1位で東海大相模高から中日ドラゴンズに入団。1年目の後半戦からローテ入りし、21年から4年連続で規定投球回に到達。22年初の2桁勝利(10勝)をマーク。18、23年の開幕投手。現在ポスティングシステムの利用で米移籍を目指している。 ▼飯田佳江(いいだ・よしえ) 1984年5月7日生まれの40歳。160センチ、46キロ。血液型はA。京都府出身。選手養成96期の元ボートレーサー(滋賀支部所属)。父は元選手の白石桂三さん。同期には平本真之、新田雄史、魚谷香織、篠崎元志らがいる。2005年5月びわこでデビュー。通算1着は147回で優出2回。21年12月のからつで引退し、現在はボートレース解説者として活躍中。
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