豊洲移転問題で築地市場関係者の意見交換会(全文1)関係者の生の声伝えたい
「早く移転したいのでは?」とのメディアの質問 手続きと工程上不可能なのを認識してほしい
岩井:こんにちは。岩井と申します。私も皆さんに認識していただきたいと思って発言させていただきます。3月30日に女将さん会として記者会見をいたしました。その際に、自民党のネガティブキャンペーン、ひどいネガティブキャンペーンに反論をする記者会見をいたしました。その際に、メディアの方から非常に感じたのは、誘導質問といいますかね、早く移転をするべきじゃないか、皆さんどう思いますかということだったんです。 で、第1点、それはどうして早く移転できないかということは、まず、盛り土がなかった、豊洲新市場予定地は盛り土がないということで、都市計画法が変わってきます。都市計画法が変わってくることによって、環境アセスという手続きをしなければいけません。今、小池さんのロードマップの中にそれも入ってると思います。ですから、そういう工程をきちんと守らなければ豊洲移転ということはできません。 あと、もう1点ですね。前回の専門家会議で100倍という、ベンゼン100倍。その前に暫定数値でしたがシアンも出ました。本来なら土壌汚染対策法で2年間のモニタリングをやらなきゃいけないという、土対法で決まっています。田町にありました東京ガス。田町に東京ガスのやっぱり工場跡地がありました。そこはセレンとかやっぱりベンゼンとか出ました。そこはきちんと土対法を守って、2年間のモニタリング調査を行って、基準以下になったということを確認して初めて、指定解除、〓形質変更時 00:17:54〓要届出区域といいますが、そこに汚染があるという指定解除。豊洲はまだ指定解除もされませんし、315号線のところに汚染が残っています。それで、専門家会議の平田先生も、そこはそのまま、もう打つ手がないという、そのまま放置するということになっていますので、豊洲は指定解除されない地域、汚染地ということがずっと残る地域になりますので、私たちはそんな汚染地のところに市場を開くということはあり得ないと思います。 ですから、小池都知事もそのことは十分知ってらっしゃると思いますので、私はその2年間のモニタリング、環境アセス、そういうことをクリアできるのかなと。ですから、2年間の間に移転はなくなるんではないかなというふうに思っています。皆さんに、本当に認識していただきたいのは、そういう手続き上の問題がクリアされていないので、早く移転はできないということです。 前回の新市場建設協議会でも、〓マルナカ 00:19:02〓の会長さんが、なんで小池都知事は早く移転を決めてくれないんだと。私、この方はそういう法律上のことを分かってらっしゃらないんじゃないか、それともどなたかに言わされてやっているのかなと、そういう気がしました。ですから、本当に全てのロードマップ、小池都知事がおっしゃっているように、その工程を守らなければ移転することはできないということを認識していただきたいと思います。以上です。 A:ありがとうございます。とにかく、記者の方からの早く移転したいんではないかというのは、何人か聞かれる方たちもいらっしゃると思うんですけど、今のご意見があったのは、とにかく手続き上にも問題があるし、皆さんの気持ちの部分でも早くしたいって言ってるわけではないっていうことをあらためて、この場で皆さんにもお伝えしたいということで。できる、できないの問題でいって、手続き上に2年以上は少なくともできないということもあるし、工程がまだ守られてないっていう、そういう事実があるっていうことを共通で認識していただきたいと思います。ありがとうございます。 では、次の方お願いします。 男性:お願いいたします。