キタニタツヤ「ある種の開き直りが必要」“自分の好きなことを人に言えない”10代に贈る1曲とアドバイス
ラジオの中の学校、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」(月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55)。松田部長(東京ダイナマイト・松田大輔)が担当する「松田LOCKS!」(毎週水曜放送)のコーナーでは、毎月1組のアーティストが登場し、リスナーの相談にアドバイスと背中を押す1曲を届けています。 1月のマンスリーアーティストは、シンガーソングライターのキタニタツヤさんです。1月31日(水)の放送では、「自分の好きなことを人に言えない」という18歳の相談に回答しました。
――リスナー(18歳)の相談
キタニ先生、こんばんは。私の悩みは、自分の好きなことを人に言えないことです。自分の話をすることが苦手で、家族や友人に好きなことの話ができません。 私は音楽が好きです。ずっと好きなアーティストもいます。でもなかなか言い出せず、自分の部屋でコソコソ聞いたりしています。 もっと好きなことは好きと言いたいです。コソコソするのはやめたいです。自分の気持ちを他者に伝える勇気がほしいです。
――キタニタツヤさんは、このリスナーのために「キュートアグレッション」を選曲
自分の好きなことを人に言えない、コソコソしてしまうということなんですけど。僕はこの「キュートアグレッション」という曲で、何を歌っているかというと……かわいいハムスターとかを口に放り込んで、めっちゃ噛みしめたくなるとか。そういう、人にあまり言うべきではない願望を持っていて。それを、キュートアグレッションという言葉で言えるんですけど。そういうね、かわいいものをぶち壊したくなるよな、っていう思いがあるんですよ。これ、僕の好きなことなんですよ。実際にはやらないですけどね。 こういうことを、音楽に乗せると不思議と堂々と開き直って言える、っていうのがありまして……。コソコソするべき、っていうのもすごくわかるんですよ。 だから、これを他者に伝えるっていうのは、ある種の開き直りが必要っていうか。むしろ、「これを好きな俺は、なんてアウトローでかっこいいんだろう」みたいな、誇りにしてしまうっていうのはひとつありますよね。 誇りにしてプライドを持って開き直るっていうのは、実はいいんじゃないかと思っていて実行しています。その結果が「キュートアグレッション」という曲になりましたので、聴いてください……! ◇ 今回の選曲「キュートアグレッション」は、1月10日リリースのニューアルバム『ROUNDABOUT』に収録されています。詳細はオフィシャルサイトまで。