アジア料理の人気調味料「シラチャー・ソース」が不足に陥る事態に...! 9月末まで生産中止か
残念なことに、世界中に多くのファンを抱える人気調味料「シラチャー・ソース(Sirracha)」の在庫が、不足に陥っている。タイやベトナム料理と好相性で、アメリカで絶大な人気を誇る甘辛ソースの「シラチャー」。アメリカに本拠を置く製造元のHuy Fong Foods(フイフォンフーズ)社は2024年5月、消費者にシラチャー・ソース不足になる可能性があると警告した。その声明によると、主要原材料の赤いハラペーニョが原因だという。 【写真】キッチンに常備しておきたい、気分をあげる11の食品と避けるべき3つの食品 アメリカの朝の情報番組『USA Today』の取材に応じた同社は、卸売業者に「唐辛子の供給状況を見直したところ、製造するには未熟で緑色過ぎ、製品の色に影響を及ぼすと判断した」と述べたという。 「残念ながら、2024年5月6日以降の注文はすべて中止し、ペンディング状態になります。次の唐辛子シーズンが始まる9月1日のレイバーデー(Labor Day)後まで、生産を一時中止することをお知らせします」 過去にも唐辛子不足でシラチャーソースと並んでチリガーリックソース、サンバルオレックの製造に影響が出たと報じられ、今回もこれらの製品にも混乱が生じる可能性がある。 ニューメキシコ州立大学教授で、野菜の専門家ステファニー・ウォーカーは「赤いハラペーニョを使用した同じような調味料の製造には問題が報じられていない」、と『USA Today』にコメント。彼女は、Huy Fong Foods社は、原料の唐辛子をメキシコの信頼性を欠く生産者から調達しているのではないかと推測している。 「同社はハラペーニョ供給の安定した流れを作るために新たな生産者を見つけようとしたと第三者から聞きましたが、まだうまく行っていないようです」と続けた。 生産の遅れによる「シラチャーソース不足」は、今回が初めてではない。近年は在庫不足の問題が何度も起こっており、2022年から2023年までも「前例のない」在庫不足に直面した。 「残念ながら当社はまだ原材料不足が続いています。現時点では、供給が増える時期の予測が全くついていません。当社は小売店や市場には直接販売していないため、製品がいつまた店頭に並ぶのか、あるいはどこに在庫があるかを断定することはできません」と、2023年4月に述べていた。
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