阪神 新オーナーに秦雅夫氏が就任 育成重視と常勝軍団創設を誓った
阪神は13日、杉山健博オーナー(66)が来年1月1日付で退任し、球団の秦雅夫会長(67)がオーナーに就任すると発表した。2人はこの日、大阪市内の電鉄本社で会見し、秦新オーナーは育成重視と常勝軍団創設を誓った。 金本監督を招聘(しょうへい)した16年シーズンから続く現在の編成方針を持ち出し、「8年前に据えた生え抜きの日本選手が中心となる骨太のチームづくりという編成は不変」と強調。外国人選手が活躍しにくい現在の日本球界を踏まえ、自前で選手を育てることが「王道だと思う」と力を込めた。 来季、球団は創設90周年を迎える。その先に向けても「突き詰めていったら常に優勝争いをする常勝軍団と呼ばれるチームにしたい」と所信表明した。 ◇秦 雅夫(しん・まさお)1957年(昭32)5月22日、大分県生まれの67歳。京大法学部卒。81年に阪神電鉄入社。17年4月に社長、23年4月に現職の会長に就任。22年12年からは球団の会長も務めている。 【杉山氏退任の理由は3つ】T…岡田前監督とともに22年オフに就任し、同監督が退く今季限りでオーナー職を離れる杉山氏は、退任の理由を3つ挙げた。会見で「優勝のミッションを果たすことができた」、「毎年のように優勝できる力が付いたことを実感できた」、「藤川新監督の下、新しい体制でスタートする」と説明。阪急電鉄出身者初のオーナーとして、在職2年で優勝と日本一、2位の好成績を残した。チームへ向けて「優勝癖を付けて黄金期を形成してほしい」とエールを送った。