服を着たまま日本海に入っていく1人の女性…波打ち際で”とっさの判断”「待ってください!」 友人同士の女性2人「思わず体が動いた、助けなきゃ」
鳥取市の日本海で入水自殺を図った女性の保護に尽力したとして、市内に住む友人同士の2人の女性に警察から感謝状が贈られました。 【写真を見る】服を着たまま日本海に入っていく1人の女性…波打ち際で”とっさの判断”「待ってください!」 友人同士の女性2人「思わず体が動いた、助けなきゃ」 鳥取警察署で行われた贈呈式。いずれも鳥取市内に住む会社員の山根詩歩さんと、保育士の安木ももこさんの2人に、笠田孝二署長から感謝状が贈られました。 2人によると、11月16日午前9時前、鳥取市の賀露みなと海水浴場で、服を着たまま海に入っていく1人の女性を、駐車場の車の中から発見しました。 山根詩歩さん 「だんだん様子がちょっと変だなと思ったので」 止まることなく沖に向かってどんどん歩く女性。 2人は入水自殺ではと思い車を出て波打ち際まで行き、女性に「待ってください」など声掛けするとともに110番通報をしました。 安木ももこさん 「思わず体が動いたというか、とりあえず助けなきゃという気持ちでした」 その後、居合わせた男性が波消しブロックを歩いて女性の近くまで行き、海に飛び込んで女性を引き上げたということです。 安木ももこさん 「なんかぐったりした感じではあったと記憶しています」 山根詩歩さん 「とにかくほっとしました」 助けられた女性は病院に搬送されましたが、けがなどはなかったということです。 山根詩歩さん 「みんなの協力があって、助かったことが何より一番私はうれしかったです」 安木ももこさん 「その子の今後が明るい未来に走ってくれたらいいなと思ってそれを願っています」 鳥取警察署 生活安全企画課 西原億 課長 「勇気ある行動で1人の命を救うことができた。大変ありがたく思っています」 警察では、悩みがある場合、1人で悩まず専門機関などに相談して欲しいとしています。
山陰放送