老人ホームの「入居一時金0円プラン」って結局どうなの?向いている人・いない人【ケース別 ケアマネ解説】
【有料老人ホーム】入居一時金0円プランに向いている人
ここでは「入居一時金0円プラン」に向いている人の特徴を紹介していきます。それでは、一緒にみていきましょう。 ●【向いている人・ケース1】初期費用を抑えたい人 入居一時金0円プランは、初期費用を抑えたい人におすすめです。入居時に、まとまった金額を用意するのが難しい場合には、入居一時金0円プランのある施設を検討するとよいでしょう。 入居時には家具や寝具、引っ越し費用等も必要であり何かと物入りです。施設によっては、持ち込める家具に制限を設けていることもあります。入居金0円プランは「初期費用を抑えたい!」と考えている人に最適です。 ●【向いている人・ケース2】他の介護施設への「つなぎ」と考えている人 空きが出たら他の介護施設へ移りたいと考えている人にも、入居一時金0円プランは向いています。「本当は費用の安い特別養護老人ホーム(特養)に入りたいけど、とりあえず待機者の少ない有料老人ホームへ」と考える人は少なくありません。 有料老人ホームを利用しながら特養に申し込み、空きを待つことは可能です。仮に高額の入居一時金を支払った後、2~3年で特養に転居したとしましょう。 支払った入居一時金は返金されますが、償却分は差し引かれてしまいます。 しかし入居一時金0円プランなら、償却分を心配する必要はありません。つまり他の介護施設へ短期間のうちに住み替える予定なら、入居一時金0円プランが向いているのです。 ●【向いている人・ケース3】近いうちに同居を予定している人 たとえば「あと3年で定年になるので、地元に帰って親と同居する」など、最初から短期間で利用することが決まっている場合には、入居一時金0円プランが向いています。 また「骨折して今は動作が不安定だが、短期間で回復する見込み」など、期間限定で施設利用するケースにも入居一時金0円プランは最適な選択肢のひとつです。 ●【向いている人・ケース4】早期退所の不安がある人 「認知症の症状が強く、施設でずっとみてもらえるか不安」など、早期退所の可能性がある場合にも入居一時金0円プランは有効です。 スタッフや他の利用者への暴言や暴力があると、退去しなければならないことも。また体調の変化によって、高度な医療行為が必要になった場合も退去を求められるケースがあります。 認知症や医療行為の対応力は、老人ホームによって様々です。入居前に、どの程度対応してもらえるかは、確認しておきましょう。