スタミナ食で疲れる!?意外な理由と対策
すごく疲れたから、スタミナ補給に牛肉やうなぎを食べよう!という日はありませんか? 実はスタミナをつけようと思って食べるスタミナ食のせいで、かえって疲れが増してしまうケースがあるんです。今回は、看護師・薬膳師などの資格をもつ薬膳ナースけいこさんが詳しく解説します! 【画像】スタミナ食で疲れる!?意外な理由と対策
食事に使うエネルギーがカギ
人が1日に使うエネルギーをだいたい100とすると 生きているだけで使う心臓などを動かすエネルギーは「60~70」 身体活動に使うエネルギーは「20~30」 食事に関連するエネルギーは「10」 と言われています。 生きているだけで使うエネルギーは省エネできないので残りの30~40のエネルギーをやりくりするわけですが、食事に関連するエネルギーの割合ってかなり大きいですよね。 実は、脂がたっぷりのスタミナ食は消化に時間がかかります。つまり疲れが激しい時に食べるとかなり消化にエネルギーを使うことになってしまうんです。
それでも肉が食べたい時は
それでも肉が食べたい時があると思います。 そんな時は、脂身が少なめの、鶏むね肉やささみ、豚のひれ肉などを選びましょう。 スープに入れたり蒸したり消化の負担になりにくい調理方法を選ぶと、さらに良いですね。
疲れない食べ方がある
消化に使うエネルギーを省エネするコツがあります。 ・消化のために働く臓器が動きやすいように、猫背ではなく背筋を伸ばして食べること ・できるだけひとくち30回噛む。または「飲み込もう」と思ってからあと10回噛む ・腹八分目の食事量にする そして、疲れをリセットするために重要なのが睡眠ですが、消化のためにお腹が動いている状態では睡眠の質が低下することがわかっています。食事はできるだけ就寝の3時間前までに済ませましょう。 疲れている時に「どうにかしたい」「栄養とらなきゃ」という気持ちになった時は、エネルギー補給と共にエネルギーの省エネや睡眠を良くすることも視野に入れてケアをしていきたいですね。 ■執筆/薬膳ナースけいこ…薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト。知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中 編集/サンキュ!編集部 ※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
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