【ゴルフばか日誌 #34】22日間、総走行距離1991キロの旅。無事帰還しました!
"下道&車中泊"で2100を超える全国のゴルフ場完全制覇に挑戦中の6月末でサラリーマン生活を卒業した木村公一さん。自身を漢字から「はむいち」と自己紹介する。漫画『釣りバカ日誌』のハマちゃんこと浜崎伝助が「釣りバカ」なら、はむちゃんは「ゴルフばか」。そんな「はむちゃん」の痛快(!?)ゴルフ人生を綴った「ゴルフばか日誌」の第34話目です!
今回はJGMサラブレッドゴルフクラブ、小名浜オーシャンホテル&ゴルフクラブ、白河メドウゴルフ倶楽部の3コースを攻略しました。
9月22日はラウンドを休み、当初は1日がかりで本原稿を書く予定でいたのですが、朝、突然、思い立って塩屋崎灯台に行きました。 私自身は観光地や名所旧跡にまったく興味がなく、ひたすら全国のゴルフ場全制覇だけを目指して全国行脚しているのですが、16日にヘレナ国際でご一緒した佐藤さんに「せっかく福島にきたのだから塩屋崎灯台は見ておいたほうがいいよ」といわれたことを急に思い出したからです。 といっても、灯台に興味があったわけじゃなく、亡くなった母が大好きだった美空ひばりの記念碑があるというので。
母は近隣でも評判の働き者で、ゆっくり休んでいるのを見たことがないくらいでしたが、大晦日の紅白歌合戦の、それも美空ひばりが登場するたった5分間だけ家事の手を休め、それこそテレビ画面のひばりさんを食い入るように見ていた、その姿が走馬灯のように脳裏に浮かんだのです。 灯台下の記念碑を見て、お土産屋さんの前で写真を撮り、ふだんならタダでも入らない灯台にも入場料300円を払って入りました。
中の資料室で、東北大震災で被害を受けたことを初めて知り、103段の階段を登っててっぺんに出ると、太平洋から吹き付ける雨風が強く、83キロの私が丸ごと海に飛ばされそうになりながら、かろうじて絶景を写真に収めました。 いってみれば、おふくろが連れて来た塩屋崎灯台。おふくろは、この塩屋崎灯台のように強烈な海風にさらされながらも働き続け、私が行く手を誤らないよう一筋の光を灯し続けてくれたのだなあと、柄にもなく神妙な気分になりました。