高齢者世帯の59.0%が「生活が苦しい」と回答。全世帯でも約6割…老後にむけて何ができる?
総務省統計局が2024年7月19日に公表した資料によると、2024年6月の消費者物価指数は前年同月比で2.8%の上昇、2020年と比較して8.2%もアップしています。 ◆【棒グラフ】生活が苦しいと答えた高齢者世帯は59.0% 現役世代の生活も楽ではありませんが、年金収入のみになる老後に不安を感じる人もいるでしょう。 この記事では、高齢者世帯の生活苦について解説します。 老後に向けて今できることも紹介しますので、人生設計を考えるときの参考にしてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
高齢者世帯の家計状況
2024年7月5日、総務省統計局が「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」を公表しました。 同調査をもとに、高齢者世帯の家計状況を見ていきましょう。 ●「生活が苦しい」と考える高齢者世帯が大幅に増加 2023年調査によると、「生活が苦しい」と考える高齢者世帯は、「大変苦しい」と「やや苦しい」を合わせて59.0%を占めました。 前年の48.3%と比較すると、10%以上も増えたことになります。 ●〈全世帯の結果〉 ・大変苦しい:26.5%(前回20.2%) ・やや苦しい:33.1%(前回31.0%) ・普通:35.8%(前回42.1%) ・ややゆとりがある:3.9%(前回5.5%) ・大変ゆとりがある:0.7%(前回1.1%) ●〈高齢者世帯〉 ・大変苦しい:26.4%(前回18.1%) ・やや苦しい:32.6%(前回30.2%) ・普通:36.7%(前回45.1%) ・ややゆとりがある:3.9%(前回5.8%) ・大変ゆとりがある:0.4%(前回0.8%) ●〈児童のいる世帯〉 ・大変苦しい:28.5%(前回22.9%) ・やや苦しい:36.5%(前回31.7%) ・普通:31.5%(前回39.0%) ・ややゆとりがある:3.1%(前回5.4%) ・大変ゆとりがある:0.4%(前回0.9%)