「バカの天下一武闘会?」渋谷スクランブル交差点〝消火剤噴射暴走〟男が語った驚きの〝言い訳〟
「やめろ!」警官の制止も無視して…
クリスマス前日の12月24日の午前4時前。数時間前までの喧騒が嘘のように人けもまばらになったJR渋谷駅前のスクランブル交差点に2台のバイクが現れた。 【ネット民驚愕】すごい…15歳の少年を従えて渋谷を暴走した29歳容疑者、戦慄の素顔 2台のバイクは歩行者信号が青になった交差点内に侵入。クラクションを鳴らし、歓声を上げながらグルグルと旋回し始める。すぐ近くを歩行者が歩いていてもお構いなしだ。交番から飛び出してきた警官が「危ないからやめて!」と注意すると、いったん走り去ったかに見えた。 しかし、すぐに2台のバイクは引き返してきて、スクランブル交差点内へ。うち2人乗りをしている1台は盛大に白い煙を出しながら走っていた。後ろに乗っている人間が手にした消火器のようなものを噴射していたのだ。 「危ない!」「やめろ!」との警官の制止もものともせずにバイクは「フーッ!」などと奇声をあげながら2度、3度とスクランブル交差点内に煙を振りまいて走り去って行ったのだった。しばらくの間、あたりは煙で真っ白でほとんど視界がない状態だった──。 その6日後の30日までに、警視庁渋谷署は道路交通法違反(無免許運転、共同危険行為)の疑いで、川崎市の無職・渡辺太地容疑者(29)と、同市内の高校1年の少年を逮捕した。渡辺容疑者らは「以前にも同じようなことを地元でやったが捕まらなかった。少し暴走するぐらいなら捕まらないだろうと思った」と、容疑を認めているという。 「渋谷の事件の2時間半ほど前には川崎市中原区の府中街道沿いで、やはり2台のバイクが交番の前でUターンしながら、大量の消火剤のようなものを振りまいていました。現場付近には翌日の昼になっても道路にピンク色の粉がところどころ残っていた。警視庁はこちらの事件にも渡辺容疑者らが関連しているとみて調べています」(全国紙社会部記者) ◆「バカの天下一武闘会」みたいな街 事件に対するSNSの反応は冷ややかだ。《29歳の暴走って……しかも無免》《イブの日に渋谷スクランブル交差点がトレンドだと思ったら、こんな話題だったw》《いつから渋谷はバカの天下一武闘会みたいな街に?》等々の批判の声があがっていた。 渋谷のスクランブル交差点では、10月9日にも茨城県の20代の男がローライダーの改造車で歩道に突っ込み、7人がケガをする事故が起きている。男は「(パフォーマンス走行を)多くの人に見てもらいたかった」と供述。スクランブル交差点付近での改造車によるパフォーマンスは昔から危険視する声があがっていた。 「大晦日、渋谷のハチ公像は柵と幕で封鎖され、ハロウィンに続いて厳戒態勢がとられました。渋谷では’20年以降開催を中止しているカウントダウンイベントを、’24年と’25年末も開催しないことを区と地元商店街が決めました。 訪日外国人など渋谷を訪れる人が増えており、安全の確保が難しいというのがその理由。昨年10月からは1年を通して路上飲酒が禁止されることにもなりました。とくにスクランブル交差点近辺は〝非日常〟を求めて訪れる人の数がキャパシティを超えてしまっているのです」(渋谷に詳しいライター) 世界への日本文化発信のアイコンともなっている渋谷。世界的に〝恥ずかしくない〟街になる日は来るのだろうか。 ※「FRIDAYデジタル」では、皆様からの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまたは公式Xまで情報をお寄せ下さい。 情報提供フォーム:https://friday.kodansha.co.jp/tips 公式X:https://x.com/FRIDAY_twit
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