能登半島地震で倒壊した輪島の7階建てビル、解体が始まる
能登半島地震で倒壊した石川県輪島市の7階建てビル本体の公費解体が5日、始まった。この日は、ビルの3階付近を取り壊す作業に着手。作業員らはビルに水をかけながら重機で外壁部分を崩し、地面に落ちたがれきを片付けていった。 【写真】倒壊したビルの屋上の様子も見える
現場では重機などを置くスペースを確保するため、隣接する別棟を取り壊す作業を10月上旬に開始。倒壊したビルが道路にはみ出した部分を塀とシートで覆うなどの準備を進めてきた。
同ビルは同市河井町の朝市通り近くにあり、漆器会社が社屋として使っていた。地震で根元から横倒しになり、隣接する飲食店兼住宅を押し潰して住人の女性2人が死亡した。
ビルの倒壊原因については、建物の基礎や地盤の状態が影響している可能性があるとして、国土交通省が調査を進めている。