「壊した体でも、よりよく」 日本の技法「金継ぎ」から着想した万博ベルギー館の人生哲学
■館内で名物グルメも
館内は、障害の有無に関係なく共通の体験ができるユニバーサルデザインのスロープを整備。体験後にビールやチョコレート、ワッフルといったベルギー名物を楽しめる屋上レストランを併設した。本国からシェフを呼び、関西近郊で獲れた魚や肉でつくるベルギー料理も提供する。
財政上、採算が取れないとして万博参加を見合わせる国もある中、デッケルス氏は「半年間にわたり自国をPRできるチャンス。プロモーション費用としては高くない」と言い切る。その上で「ベルギーは小国でも、他国と協力して価値を生み出す素地がある。万博を通じて日本や他国との関係をより深く築き、成長につなげたい」と意気込んだ。(石橋明日佳)