金沢の地元ホテルが北陸周遊を、金沢ハブで仕掛ける理由を聞いてきた
エバー航空とのコラボで能登半島地震復興支援
一方、同ホテルは、地域に根差したホテルとして、能登半島地震の被災地支援にも乗り出した。震災後は2次避難所として55人の高校生を受け入れてきたが、復旧から復興の段階に入り、観光による地域貢献を進めていく。 3月1日からはエバー航空と北陸日台民間相互交流会とコラボレーション企画を実施。エバー航空利用者向けに、金沢または白川郷を巡るバスツアーと宿泊セットプランで10%割引を行うほか、お得な宿泊のみのプランも用意する。この売上の一部は、日本赤十字社石川県支部が行う能登半島地震の災害救護活動に活用される。 また、館内に新たに土産物売り場を設置。北陸の商品を販売することで北陸をアピールするとともに、地震で甚大な損害を受けた能登の物産なども販売し、復興支援につなげる。この売上の一部も復興支援に寄付する予定だ。 髙田氏は「発災後、自分たちでできることは何かを考えた。第一弾は、被災者の受け入れ。それとは別に、金沢、そして石川の経済活動を進めていくことが大事」と話す。能登半島の復興には時間がかかると見られている。息の長い支援で観光が果す役割は大きい。 トラベルジャーナリスト山田友樹
トラベルボイス編集部