元日本代表FW豊田陽平が現役引退「故郷で…感謝」7年連続2桁“トヨグバ”今後は鳥栖スタッフ
J3ツエーゲン金沢の元日本代表FW豊田陽平(39)が現役を引退する。9日、クラブから発表された。 【写真】2012年ベストイレブンにも選出 公式サイトで「豊田陽平選手が2024シーズンをもって現役を引退することとなりましたので、お知らせいたします。また今後はサガン鳥栖のスタッフとして活動されることとなりましたので、合わせてお知らせいたします」と報告された。 本人もクラブを通じ「故郷のクラブで選手生活を終えられること、とてもありがたく感じております。それもツエーゲン金沢が誕生からこれまで、沢山の方々が紡ぎつないでこられた歴史があるからであり、この地にプロサッカークラブを! とご尽力された先人の方々のおかげであります。この場をお借りして感謝を伝えさせてください」などと感謝を伝えた。 地元石川県出身。星稜高校では本田圭佑の1学年上でプレーし、卒業後の04年に名古屋グランパスでプロキャリアをスタートした。 J2モンテディオ山形では08年、初のJ1昇格に貢献。京都サンガを経て10年からサガン鳥栖に加入し、人生が変わった。身体能力の高さが、コートジボワール代表FWドログバに形容され「トヨグバ」の愛称で活躍。185センチの高さを生かして12年に19得点、翌13年には20得点をマークした。 以降も、両手を広げるパフォーマンスとともに得点を重ね、認知度を高めつつ7年連続2桁ゴールを挙げるなどJリーグ屈指のストライカーに成長した。21年に鳥栖を退団。22年から地元金沢でプレーして初年度は34試合6得点。昨季は2試合無得点に終わっていた中、今季の開幕前に大きな決断を下した。 代表でも躍動。U-23(23歳以下)日本代表として08年の北京オリンピック(五輪)に出場し、小腸破裂や右足骨折を乗り越えてナイジェリア戦で1得点を挙げた。A代表としても8試合の出場経験があった。 J1通算301試合98得点を記録した偉大な点取り屋が、スパイクを脱ぐ。後日、引退会見を行う。 【コメント全文】 新年あけましておめでとうございます。 新たな年を迎え、無事に年を越せたことを心より喜び申し上げるとともに、被災された皆さまが一日でも早く復旧・復興され、未来が開ける一年になりますことを、心からお祈り申し上げます。 また、冬となり被災地での救援、支援活動に全力であたり続けておられる方々に、敬意を表しますとともに、皆さまの安全をお祈り申し上げます。 このたび、豊田陽平は2024シーズンをもちまして引退いたします。 3年前、念願であった地元クラブに加入させていただき36歳のいい大人が心弾み大好きな石川県に恩返しを。と意気込んだこと、昨日のことのように覚えています。現在でもその気持ちに変わりはありません。 それはどんなに雨が降ろうと雪で寒かろうと、試合に出れなくとも、この地で生まれ、育った石川県人としてふるさと石川を愛しているからにほかなりません。 そんな故郷のクラブで選手生活を終えられること、とてもありがたく感じております。それもツエーゲン金沢が誕生からこれまで、沢山の方々が紡ぎつないでこられた歴史があるからであり、この地にプロサッカークラブを! とご尽力された先人の方々のおかげであります。 この場をお借りして感謝を伝えさせてください。ありがとうございました。 また、この3年間大した成果もあげていないにも関わらず、期待し応援していただいたファン、サポーターの皆さま、ご支援ご協力いただいた企業、自治体、関係者の皆さま、大変お世話になりました。心からの感謝をお伝えします。本当にありがとうございました。 今後につきましては、サガン鳥栖で新たなチャレンジをすることを決断いたしました。詳細につきましては、後日ご報告させていただきます。 改めて人生の一部となっていただけたツエーゲン金沢さまに感謝申し上げます。ありがとうございました。(原文まま)