55歳で第一子が誕生、7歳の息子は「父の年齢」をどう感じているのか?返ってきたのは意外な答えだった
「『僕のパパ62歳なんだよ!』と友だちに言いまくっています(笑)。そして反応を楽しんでいる感じがする(笑)。だから、ほかの子たちからも『〇〇くんのパパ、62歳なんだって?』って屈託なく言われたりしますよ。 僕は息子と一緒に走ったりもするし、いわゆる『高齢の人に見られる特徴』を彼は感じていないみたいです。年齢も、子どもにとっては『なんかウケる!』っていう感じなんじゃないかな」 では逆に、50代からの子育てだからこそ苦労したことはないのか、聞いてみた。
「うーん、強いて言うならエイジズム(年齢による偏見や差別)ですかね。特に日本は強いと感じます。海外では年齢を聞かれることってあまりないけど、日本はまず年齢から入る。それを面倒に思うことはあったかな」 留岡さんは取材時、どんな質問にも淀みなく快活に語ってくれた。しかし、苦労話や辛いことを聞いたときだけは考え込み、 「そういうこと、本当に忘れちゃうタイプなんですよね、すみません」 と言った。それは偽りなき本音なのだろう。
■子育てとキャリア形成が「同時並行でない」良さ 若いころは仕事に集中してキャリアを形成し、経済的にも余裕がある状態で心置きなく子育てにシフトした留岡さん。 彼の生き方は、アラフィフからの子育てには実は大きなメリットがあることを教えてくれる。 なにより息子さんにとって、いきいきと「いま」を楽しむパパと一緒に過ごす日々は、疑うまでもなく幸せな子ども時代であるに違いない。
宇乃 さや香 :フリーライター