55歳で第一子が誕生、7歳の息子は「父の年齢」をどう感じているのか?返ってきたのは意外な答えだった
■「義務教育の壁」も オルタナティブスクールは学校教育法で定められた「学校」には該当しないため、6年間通っても義務教育を受けさせたことにはならない。 留岡さんの長男の場合、地元の公立小学校の理解の下、地元小学校に籍を置き、定期的に学習状況などを報告することで小学校卒業資格が得られる予定だ。 学費は「インターナショナルスクールほどではない」というが、6年間となると数百万円に及ぶ。 最初から「オルタナティブスクールに通わせる」という決断はなかなかハードルが高そうだが、まずは公立校に通い、後から編入などは考えなかったのだろうか。
「(オルタナティブスクールで)子どもが実際どういう状況に直面するかわからないし、多少『ギャンブルだな』とは思いました。それでも、子どもの教育は“待ったなし”という思いの方が強かったです。 妻もこの選択を賛成してくれました。『他学年の子と関わりあう時間が長いこと』が決め手になったようです。息子は一人っ子なので、そういう環境づくりもしてあげたいと思っていました」 入学から7カ月、実際に通ってみた感想を聞いた。
「1学年10人弱の小規模の良さを実感しています。先生の目も行き届くし、みんな本当に仲が良い。スクールで標高2600mぐらいの山を1泊2日で登るプログラムがあったんですけど、そこでも3年生が1年生のサポートをしてくれたりしました」 ほかにも、長男が発する言葉に変化があったという。 「スクールの影響からか、いろんな問いを立ててくるようになりました。 最初は『いちばん好きな人はだれ?』といった簡単な質問だったのに、いまは『今週は何かいいことあった?』『どうしてパパは昔、海外で働いていたの?』という感じに変わってきて。
それに答えることが、まるで自分の半生を回収しているようですごく楽しいんですよ」 同年代の友人たちは定年を迎え、子育てもひと区切りとなった人も多い。良くも悪くも、人生が“落ち着いていく”段階になりがちだ。一方、留岡さんは長男の誕生によって「人生に新たなエンジンが加わった感覚がある」という。これこそ、アラフィフからの子育ての醍醐味なのではないだろうか。 ■『僕のパパ62歳なんだよ!』 息子さんは、自分のパパが友達のパパよりも年上であることについて、どのように感じているのだろうか。