アデル、【パリ・オリンピック2024】で話題となったブレイキン女子について「とてもとても楽しかった」と語る
時には、スーパースターも私たちと同じようなことを感じる。アデルが先週末に【パリ・オリンピック2024】の最新競技であるブレイキンを楽しむ姿がその一例だ。現地時間8月9日に行われた女子予選の初開催に向けて、ブレイクダンスのオリンピック・デビューへの期待が非常に高まっていた。 そして、期待を裏切らず、世界中から集まったダンサーが、このアメリカ発祥のスポーツがトップロッキング、パワームーブ、フットワーク、フリーズなどの要素に基づいて評価される価値があることを証明した。機敏なオランダの選手インディアや、俊足の銅メダリスト671、そして日本の圧巻の金メダリストAMIをはじめ、選手たちは審査員からの称賛を集めた。しかし、その中でも特に際立っていた選手がいた。 現地時間8月10日、アデルが独ミュンヘンで行われた公演の曲間に「何も言うつもりはないですけど、オリンピックの歴史の中で一番の出来事だと思います。ブレイキンに出場した女子選手を見た人います?」と友人たちと前夜からずっと話していたことを観客に明かすと、会場は大きな笑い声に包まれた。 アデルは、ブレイキンが【パリ・オリンピック2024】で初めて競技として採用されたことを知らなかったと説明し、“本当に素晴らしい”ことだと評した。その後、彼女はバンド・メンバーに観戦したかどうか尋ね、あるミュージシャンが、Raygunこと36歳のオーストラリア人教師、レイチェル・ガンのパフォーマンスを思い出すと“笑いが止まらない”と明かした。ガンは、その独特のスタイルで多くの人々の心を掴み、数多くのミームを生み出した。 点数がゼロだったものの、だらりとした非伝統的な動きで多くの注目を集めたガンについて、アデルは、「あれがジョークだったのかどうか分かりませんけど、とにかく見ていてとてもとても楽しかったですし、私も友達も24時間ずっと笑いっぱなしでした。皆さんも見たかどうか知りたかったんです。もしまだ見ていなければ、今すぐ会場を出てグーグルで検索してください。めちゃくちゃ笑えます!!! 本当にすっごく面白いです。とにかく、これがオリンピックで起こった一番好きなことです」と話した。 アデルがドイツの特設会場で行っている公演で【パリ・オリンピック2024】に注目したのはこれが初めてではない。先週、彼女は陸上女子100メートル決勝を観るために公演を一時中止し、75,000人のファンに向けてその11秒のレースを大画面で放映した。特設の“アデル・アリーナ”で10夜連続で行っている公演の最中の出来事だった。 カンガルーのような振り付けや「クロネコヤマト」の配達員に似ている衣装を嘲笑する声もあったが、20歳でこのスポーツを始め、昨年に【ブレイキン オセアニア選手権】を優勝したガンは、自身のパフォーマンスがジョークではないと記者に語った。 米NBCによると、カルチャー・スタディーズの博士号を持ち、ブレイキンやヒップホップ文化を研究しているガンは「他の選手が得意とするダイナミックな動きやパワームーブで勝つつもりはありませんでした。だからこそ、異なる動きで、アーティスティックでクリエイティブな表現をしたかったのです。国際的な舞台でそれをするチャンスは一生に何回もあるわけではないからです」と記者に述べた。