3度目のローマ監督就任のラニエリ、初陣終了間際のディバラ起用の理由を明かす「死に物狂いのナポリをマジックで驚かせたかった」 | セリエA
【欧州・海外サッカー ニュース】ローマのクラウディオ・ラニエリ新監督とDFマッツ・フンメルスが25日のセリエA第13節ナポリ対ローマ戦(1-0)を終え、『DAZN(ダゾーン)』のインタビューで語った。 【動画】半年ぶりの45分間のプレーで失点に絡んだ35歳フンメルス
今シーズン、ダニエレ・デ・ロッシとイヴァン・ユリッチを解任し、3人目の監督となるクラウディオ・ラニエリの下、首位ナポリとのビッグマッチに望んだローマ。敵地スタディオ・アルマンド・マラドーナにおいて、前半をスコアレスで折り返したものの、54分、昨シーズンにローマでプレーしたロメル・ルカクに決勝点を許して0-1と敗れ、公式戦3連敗を喫した。 ローマの新指揮官は、試合終了後に『DAZN(ダゾーン)』のインタビューに応じると、試合を振り返った。ラニエリはまず、後半開始時のシステムの変更について説明したうえで、自陣のパフォーマンスを分析した。 「システムに関して固定していない。いまは、どのチームも3バックにしたり、5バックにしたりと変更している。大切なのは、いつ守備をしっかり固めるかを理解することだ。今日はミスが2回あり、1回目は、(フヴィチャ)クヴァラツヘリアにフリーでヘッドを許したが外してくれて助かった。だが2回目は、失点という代償を払うことになった。それ以外は、威厳のある試合をしたように思う」 「この試合は、両チームにとって重みのある試合だった。ナポリはスクデット争いをする最中で、われわれにとってはデリケートな時期だったからね。その点を考慮すれば、チームはやるべきことをしたように思う。前半は相手に主導権を許したがクリーンな決定機はなかったように思う。後半はわれわれの方がボール支配で上回り、2度のチャンスがあった」 ラニエリは、フィジカルトラブルから復帰したばかりのパウロ・ディバラを、試合終了間際に投入したが、この采配の理由を明かした。 「私はリスクを冒してディバラを起用した。ディバラは良くなってきていて、彼自身がチームに帯同することを望んだんだ。彼には感謝するべきだよ。彼には『大きなリスクを負わずにできることをするように』と伝えていた」 「ケガが再発するよりも、回復が1週間遅い方が良いからね。それでも、試合終了間際に何か編み出してくれるのではないかと期待して起用した。彼はシルクハットからマジックを見せ、違いを作り出せる選手だ。ナポリは死に物狂いで守備をしている場面だったので、驚かせることができないかと考えたんだ」 だがディバラの魔法は沈黙し、キャリアで3度目となるラニエリのローマでの初陣は0-1の敗戦に終わった。「残念だが仕方がない。チームは、私が指示したように、あらゆるボールを競いに行き、パフォーマンスは悪くなかった」と敗戦の弁を述べた。
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