函館3重賞完全制覇へ 地元出身の中堅が函館スプリントSで現役6人目の記録達成目指す
函館出身の丹内祐次騎手が、函館スプリントステークス(3歳上・GIII・芝1200m)のレイベリング(牡4、美浦・鹿戸雄一厩舎)で函館3重賞完全制覇を目指す。 【写真】レイベリングこれまでの軌跡 丹内騎手は04年デビューの38歳。同期には川田将雅騎手、津村明秀騎手、藤岡佑介騎手、吉田隼人騎手らがいる。これまでJRAで11078戦508勝。重賞は5勝。長らく年間30勝前後が続いていたが、22年に自己最多の64勝を挙げると、昨年は53勝。そして今年も先週までに自己最多ペースの35勝をマークして、全国リーディング11位につけている。 函館スプリントSのパートナーはレイベリングだ。一昨年の朝日杯FSで3着の実力馬。3走前の戎橋Sを制し、オープン昇級を決めた。その後は前々走のダービー卿CTが8着、前走の鞍馬Sが7着だが、前者は展開も枠も不向きだったので致し方なし。後者は結果的に積極的に運び過ぎた印象がある。前々走に続いて2回目のタッグとなる丹内騎手の手綱捌き一つで、上位進出があっていい。 現在、函館で施行されている重賞は3つだが、丹内騎手は16年の函館記念をマイネルミラノ、20年の函館2歳Sをリンゴアメで制しているので、完全制覇に残すは函館スプリントSだけとなっている。現役で達成しているのは横山典弘騎手、岩田康誠騎手、藤岡佑介騎手、武豊騎手、浜中俊騎手の5人のみ。地元のファンの前で偉業達成となることを期待したい。