【関東連続強盗】「いまやマンションだって危険」あなたの家のセキュリティは大丈夫? 「今日からできる防犯対策」をセキュリティコンサルタントが指南
今回の横浜市の事件現場周辺でも、事件の少し前から怪しい訪問業者などが目撃されている。報道によれば、「水道漏れがないか調べたい」「屋根を調べたい」などと近辺の住宅を回っている不審人物がいたとのことだ。 ■怪しい人物がいたら、ためらわずに「#9110」へ 犯行グループは、必ず下見や不審な連絡をして、ターゲットを見つけている。耳にタコかもしれないが、とにかく怪しい訪問や連絡、こちらが頼んでもいないセールスには応じないことだ。
少しでも応じてしまうと、家庭内の情報が犯罪グループに知られるだけでなく、「応じてくれた」ということ自体が「狙いやすい標的」の証しとして闇名簿に記されてしまう。 筆者が見た闇名簿には、「携帯電話をすぐ切る」「アンケート回答に応じず」といった記載もあった。応じてくれない家だと思わせることができれば、標的から外れる可能性は高まるだろう。 セールスではなくても、たとえば不用品の回収や障子の修理など、自宅に他人を入れなくてはならない問題が起こったら、“家に入れてしまう前に”まずは信頼できる人に相談するのがいい。相談できる人が思い浮かばない場合は、後述する「#9110」に連絡しよう。
世知辛いが、疑いすぎなくらいがちょうどいい世の中になってしまったのだ。 そして住宅周辺に、地域と関係がないナンバーの車が訪問してきたり、長く駐車していたりしたら、「#9110」もしくは管轄警察署に情報を入れることが一番だ。 「#9110」は警察相談専用電話で、“急がない110番”とも言われる。まだ事件になっていなくても、生活の安全に関する不安や悩みを相談できる番号である。「こんなことで……」と思う情報でも、緊急用の110番回線を塞いでしまうことはないので、ためらわずに電話を入れてほしい。
こうして不審情報を警察に集積することで、地域の防犯に役立つことになる。ただし、本当に緊急である場合や訪問者がしつこい場合は110番通報をすべきである。 ■安全と言われるマンションにも潜む「危険性」 今回の連続強盗では、主に戸建てが狙われた。確かに、死角や侵入口が多く、「ポツンと一軒家」のように周囲に民家などがない状況もある戸建ては、マンションなどの集合住宅と比べて危険性が高いと言えばそうだろう。 予算が許す限り対策をすることが求められるが、できることとして、下記のことが挙げられる。