現役秘書が選ぶ絶品手土産は?キーワードは「和」おしゃれな飲むだしも
【相手の好みで選ぶ】 人材派遣会社「キャル」(東京)秘書課の川延南満さんは、お歳暮やお中元、会食のお礼として手土産を用意します。「可能な限り、お客様のアレルギーの有無を事前に確認し、その後にインターネットで探して、良いと思ったものを三つくらい選び、役員に相談して決めることが多いです」 気を配っているのは、商品のサイズ感。持ち帰る際に邪魔にならないよう、なるべくかさばらず、重たくないものを選びます。顧客が好きなものに加えて、手土産を渡す方が好きなものも織り交ぜると、会話が弾むきっかけになるといいます。 注目した特選品は、梅干し専門店「梅見月」の「紀州南高梅 貴珠」です。「梅干しが好きなお客様がいらっしゃるので、お歳暮に選んだことがあります。『貴珠』は、重さやサイズ感、金額もちょうどいいと思います」 塩分を8%に抑えた「貴珠」は、さっぱりとした酸味と蜂蜜の甘味がほどよく調和した食べやすさが特徴です。上品な和紙と黄金色のラベルで1粒ずつ個包装されている上、桐箱入りなので、あらたまった贈り物にぴったり。「お客様からは、『大迫力の大粒でおいしい』『記念日やお祝いなどさまざまな用途で利用したい』などうれしい声をいただいています」。そう語るのは、梅見月を運営する「マルヤマ食品」(和歌山)の辻本裕一さんです。
【相手方家族の好みで選ぶ】 コネクタメーカー「ケル」(東京)総務部の永島万愛さんは、インターネットの口コミをチェックして情報収集しているそう。SNSの投稿をブックマークしたり、手土産をもらった人が投稿した写真や味の感想を確認したりと、ぬかりありません。 選ぶ際に気をつけているのは、手土産にふさわしい価格帯であること、日持ちすること、持ち帰りやすいサイズ感であること。「上司から『(顧客の)奥様が喜んでくれたみたいだよ』と褒めてもらったことがあるので、奥様が喜びそうなものを選ぶことも」と教えてくれました。 おすすめするのは、カフェ兼洋菓子店「Bicerin GINZA SIX」の「SUMMIT インゴット」です。「洋菓子は定番かもしれませんが、この商品はおいしくて私自身も大好きなので、大切な人に渡したくなります」 「SUMMIT インゴット」は、「G20大阪サミット」(2019年)や「G7広島サミット」(2023年)などで提供され、各国の首脳が口にした洋菓子の詰め合わせです。「Bicerin GINZA SIX」の運営会社「ビチェリン・ファミリア―レ」(東京)代表取締役副社長の吉岡仁さんは「パッケージは重すぎず、軽すぎない、ちょうどいいサイズ感で、包装のリボンに会社名などを印字することも可能です。お客様からは、『持ち帰ると奥様の機嫌がよくなる』といった声をいただくこともあります」と話していました。 (読売新聞メディア局 長縄由実)