能登で豪快に「平穏無事」揮毫、長さ10mの和紙…2×3mのパネルには思い込め「繋」
初詣に訪れた家族連れらでにぎわう石川県羽咋市滝谷町の「妙成寺」で1日、金沢市の書家で読売書法会幹事を務める阿部豊寿さん(46)が奉納揮毫(きごう)を行った。
能登半島地震からの復旧・復興を祈り、阿部さんが長さ10メートル、幅2・5メートルの大きな和紙に「平穏無事」と豪快に記し、高さ2メートル、幅3メートルの黒いパネルにも金色で「繋(つなぐ)」と書き上げた。
阿部さんは「昨年は地震などつらいことばかりで心が痛んだ。今年は明るく希望を持った1年にし、能登と心をつないでいきたい」と力を込めた。
揮毫を見守っていた羽咋市の男性(88)は「無事に生きられる1年になれば良いな」と話していた。