所沢中央が14発大勝で3年ぶりの1次予選突破
第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選の1次予選最終日は8月31日、所沢航空公園サッカー場などで各ブロックの代表決定戦31試合が行われ、決勝トーナメント(10月13日開幕)に進む31校が決まった。全国高校総体王者の昌平や同予選準優勝の西武台などが登場する決勝トーナメントの組み合わせ抽選会は、9月9日に行われる。 【フォトギャラリー】所沢商・日高 vs 所沢中央 Y組は所沢中央が所沢商・日高の合同チームに14-0で大勝し、3年ぶりの1次予選突破を果たした。 秩父との初戦の2回戦を2-0で勝ち上がった所沢中央は、秩父戦から先発メンバーを3人代えてより攻撃的な選手を送り込んだ。前半開始20秒あまりで早々に先制し、大量点の口火を切った。 相手キックオフのボールをすぐに奪い、トップ下の金子凛(3年)のパスを右MF栗原隆綺(3年)が蹴り込んで先制。栗原は9、27分、アディショナルタイムにも得点し、前半だけで4点をマークした。 所沢中央は厳しいプレスと鋭い出足でマイボールにすると、長短のパスとドリブルを織り交ぜてサイドと中央を的確に使ってアタック。主将の左MF原稜眞(3年)や栗原が外からスピード豊かに進出し、右の呉晃太朗、左の小笠原弘眞(ともに3年)の両SBも積極的に攻め上がって外から激しい攻撃を仕掛けた。 前半は栗原のゴールのほかにも、原や1トップの渡邉侑真2年)と金子が続き、オウンゴールでも加点。8点を手に入れて大きくリードを広げた。 所沢商・日高は登録メンバー15人中、14人がベンチ入り。今大会は初戦の2回戦で春日部共栄と対戦し、延長も含めて0-0と持久戦に耐え、PK戦を3-0で制して代表決定戦に駆け上がった。 スタートは4-4-2の陣形で臨み、後半途中から3-5-2に変更して劣勢の局面打開を図った。大半の時間帯で守備に追われ、複数のパスをつないで敵のゴール付近まで顔を出す機会は多くなかった。それでも前半33分にFW佐藤陽紀(1年)が、強烈な右足シュート。決定的な一撃だったが、GK伊藤柊太(3年)の好守に阻まれ得点できなかった。 所沢中央は後半開始から新たに3選手を投入。そのうちのひとり、FW鹿瀬愛斗(3年)は1、12、14分、アディショナルタイムにゴールを積み上げ、40分でハットトリックを完成させた。ボランチの中込翔太(3年)も10分に左から鋭い弾道のミドルシュートをたたき込んだ。