ママを救うスマホ育児とは?こう使いこなす。目にとってスマホは必ずしも悪者ではない
窪田:そのくらいの時間なら、その後遠くを見るようにすれば目の健康を十分守れます。 ■15分で終えられたら「ありがとう」 ボーク:これはある種のインターバルトレーニングにもなります。15分親は思いっきり休んで、子どもは思いっきりスマホで遊ぶ。時間がきたらおしまいにする。自分を律するという自制心を育めますね。 窪田:眼科医としては、そのときにぜひ「暗い場所では見ない」「あまり目を近づけすぎない」というのを加えてもらいたいですね。
ボーク:そうですね、もし15分間と時間を決めてその時間できちんとスマホを子どもが返してくれたら、お子さんに「ありがとう」と必ず伝えてあげるとよいと思います。 「ちゃんと目から離して見てたね。ルールを守って遊べたね。ありがとう」 窪田:親にそう言ってもらえたら嬉しいですね。次もそうしようと思えそうです。 ボーク:飛行機では、酸素マスクを使用する際、親が子どもに装着させる前にまず自分の酸素マスクをつけるという世界共通の航空ルールがあります。これは、親が酸素不足で気絶してしまうと、子どもにマスクを装着できず生存確率が下がるからです。
子育てしているとまずは子どもを優先したい、その気持ちは私も親なので痛いほどよくわかります。ですが、子どもを守れるのは親、その親である自分をまずは優先してもらいたいですね。 窪田:そうですね。子育て問わず、自分が健康で心が元気でないと、相手に優しくできません。 ■あえて親子で外出してしまう、それも1つの愛 ボーク:子育て期間は長いと感じるかもしれませんが、実質的には18年程度と、気づくとあっという間に過ぎてしまいます。子どもと一緒にいられる時間は意外と短いものです。その観点でも親子で屋外に出るというのは有益だと思っています。
窪田:どういうことでしょうか。 ボーク:家にいるとやり残している家事が気になったりしませんか。それが目について、ついついやり始めてしまうので。 だからこそ思い切って親子で一緒に外に出ることで家の中のことは忘れて子どもとの時間にフォーカスする。子どもに愛を注ぐことに集中するのです。 窪田:それでいて、太陽光を直接浴びられるので目をはじめとした健康にもいいし、親も子も好奇心を育むことができる。素晴らしい考え方ですね。