夫が鼻炎持ちなので「空気清浄機」を常につけていますが、電気代が少し気になります…。1ヶ月つけっぱなしにした場合、電気代はいくらになりますか?
花粉やハウスダストなどが原因で起こるアレルギー性鼻炎の症状を軽減させるために、空気清浄機を用いる方もいるでしょう。しかし、ずっと空気清浄機をつけていると電気代が気にかかるかもしれません。 本記事では、常に空気清浄機を使用している場合に1ヶ月でいくら電気代がかかるかを検証します。そして、空気清浄機の節約のポイントや最大限に効果を発揮するための方法についても解説します。 ▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介
1ヶ月間空気清浄機をつけっぱなしにした場合にかかる電気代
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会連合会によると、電気代の算出方法は以下の通りです。 ・1時間の電気代=消費電力(キロワット)×電気代の単価(31円/キロワットアワー) この計算式を基に、空気清浄のみを行った場合の1時間の電気代を表1にまとめました。なお、消費電力は強(ターボ)の際に53ワット、中の際に8.0ワット、静音(弱)の際に5.0ワットとします。 表1
※筆者作成 今回は表1の電気代を基に、それぞれの強さで、1ヶ月間毎日24時間使用した場合について計算します。計算した結果は以下の通りです。 ●強(ターボ)にて24時間運転した場合:約1.6(円)×24(時間)=約38円 ●強(ターボ)にて1ヶ月間毎日運転した場合:約1140円 ●中にて24時間運転した場合:約0.3(円)×24(時間)=約7円 ●中にて1ヶ月間毎日運転した場合:約210円 ●静音(弱)にて24時間運転した場合:約0.2(円)×24(時間)=約5円 ●静音(弱)にて1ヶ月間毎日運転した場合:約150円 強(ターボ)よりも弱いモードで運転した場合には、大幅に電気代が下がることが分かります。パートナーの方の鼻炎の程度にもよりますが、もし可能であればモードを変更することで電気代をおさえられる可能性があります。
空気清浄機の電気代を安くするためのポイントと、効果を最大限にする方法
モードの変更以外にも、空気清浄機の電気代を安くおさえるためのポイントをご紹介します。ポイントはそれぞれ以下の通りです。 ・部屋の広さに応じた空気清浄機を選ぶ 空気清浄機を選ぶ際には「適用床面積」によって選ぶことをおすすめします。「適用床面積」とは、日本電機工業会規格(JEM1467)の基準による「30分間できれいにできる広さ」の目安です。この「適用床面積」を意識して選ぶことで無駄な電気代がかかることを防げるといわれています。 ・省エネモードを利用する 省エネモードを選ぶことで、自動で風量をおさえるため、消費電力を少なくできる可能性があります。その結果、電気代の節約にも繋がります。また、省エネモードがない場合には、静音(弱)を使用することで同じような効果が得られるでしょう。 事例の場合には、運転モードに気をつけることで電気代の不安を軽減できると考えられます。 また、空気清浄機の効果が十分に発揮できれば、その分消費電力も最低限で済むといわれています。以下のような工夫をすることで、最大限の効果が得られるでしょう。 ●扇風機やサーキュレーターと併用し、空気の循環を促す ●空気が循環しやすい場所(窓際、部屋の出入り口など)に設置する ●フィルターをこまめに掃除し、汚れを吸着しやすくする
毎日空気清浄機をつけている場合、1ヶ月にかかる電気代は約150円~約1140円
1ヶ月間空気清浄機をつけっぱなしにしていた場合、電気代はモードによって異なりますが、約150円~約1140円です。 もし電気代が気になる場合には、運転モードの変更をしたり、空気清浄機の機能を生かして消費電力をおさえられるよう工夫をしたりするとよいでしょう。パートナーの鼻炎の様子も確認しながら、無理のない範囲で調節することをおすすめします。 出典 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会連合会 よくある質問 Q&A 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部