『光る君へ』渡辺大知、行成役で完走「職業訓練学校を卒業したって感じの気分です」
大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜 後8:00 NHK総合ほか)キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、藤原行成を演じた渡辺大知の声を紹介する。 【濃厚ラブシーン】吉高由里子に柄本佑が覆いかぶさって… ――藤原行成を演じきって これだけ長い期間一つの役を演じるっていうのは、初めてだったので感慨深いですし、一番うれしかったのは幼少期から死ぬまでを演じることができたっていうのが、人の一生について考えたというか、一つの時代の中にちゃんと生きたっていう瞬間をつくれたのがすごくうれしいし、そういうふうに映っていたらいいなと思っています。 ――印象に残っているシーン 一条天皇を説得するシーンが多かったので、まず思い出されるかなと思います。次に思い出すのは、道長に怒鳴ったシーンみたいなのはすごく覚えていますね。長年仕えてきて慕っていた道長に裏切られたような気持ちになって、道長を怒鳴りつけるみたいな。「行成がそういうことするんだ」みたいな。 台本を読んでいるときも思いましたけど、やってみてすごくドラマの中に入り込んだ感覚があったというか、要は道長を信頼しているっていっても、何十年も同じ気持ちではないというか、人間だから揺れ動くものだし、道長自身も揺れ動いているし、関係性も変わるし、道長もたぶん行成に甘えみたいなものもあっただろうし、関係性の変化が見えるシーンだったなと思って、道長に怒ったシーンっていうのは、すごく自分にとっては大事なシーンだったなと思いますね。 ――藤原行成として過ごした時間 ほかの仕事があったとしても、大河ドラマに戻ってくるのが当たり前のこの1年半だったので、卒業したって感じというか。「あとはここで得たものを今後の役者人生に生かしてください」って言われているような気分というか、ここで学んだことをすごく技術として生かしてこいって送り出されている感じ、という意味で職業訓練学校を卒業したって感じの気分です。