なぜ「モータースポーツ新会社」設立? GRとは違う「TGR-D」誕生!? トヨタ会長が語る会社分割の狙いとは
このような動きや狙いについて、トヨタの豊田章男会長は次のように話しています。 「元々よく一緒にやっていたなと思います。特装車ビジネスと用品ビジネスとモータースポーツ。 トヨタもそうですが、『モータースポーツを起点としたもっと良いクルマづくり』として、エンジニアの派遣は多いです。 ただレースの現場に慣れて元の部署に戻ると普通の仕事に戻るわけです。 その違いはモータースポーツでは『クルマ全体で見ているか』ですが、普通の仕事では『部分的に見ているか』という違いがあります。 やっぱりクルマ会社の場合、『クルマを全体で見ている』人を育てていかないとまずいと思います。 ただ量産車でそれをやるのは大変なので、モータースポーツの現場で人材育成をやっていく。 あと、モータースポーツと普通の仕事を行ったり来たりするのも大変なので、『ずっとやりたい』という人の声を聞いてあげるために、今回特装車・用品のTCDとモータースポーツのTGR-Dに分けました」 またTOYOTA GAZOO Racing Companyの高橋智也プレジデントは今回の狙いについて、「今後一緒になりたいと思います。TGR-Dはどっちかというとレース屋でした。それをTGRの『モータースポーツを起点としたもっと良いクルマづくり』と融合していこうというのが今回の狙いです」と語っていました。 ※ ※ ※ 今後、これらの動きによりどのような人材が育っていくのか、TGR-Dに注目です。
くるまのニュース編集部