大谷翔平、監督の目を盗み“サク超え連発”伝説…花巻東同級生が明かす「高校通算56本塁打」の本気を見た日「引っ張れば200本でも打てた」
エンゼルスからドジャースに移籍し、今季も活躍を見せる大谷翔平。その姿を日本から友人として見守る元チームメイトがいる。花巻東の同級生・山根大幸さんだ。甲子園を目指した高校時代について振り返ってもらった。(全2回の第1回/後編も配信中) 【画像】「こんな表情するんだ…」坊主頭姿で涙を見せる高校3年の大谷翔平、栗山監督との「運命の出会い」も…高校時代の写真を見る
入学したら一人だけでかい奴がいた
「一関リトルシニアから凄いやつがくる」 入学前から噂は聞いていた。今は日本生命保険相互会社に勤める山根大幸(だいこう)さんは、花巻東(岩手)で同級生となった大谷翔平を初めて見た時の驚きを、今でも鮮明に覚えている。「僕は中学で軟式出身だったので知りませんでしたが、翔平はシニアの中でかなり有名だったらしいです。それで、入学したら一人だけでかい奴がいたので『あいつなんだろうな』と。とにかく細くて、ヒョロヒョロというか、そんな感じの第一印象でした」
同級生とはレベルが違う
2010年の高校入学時で身長170センチ後半あった山根さんですら「見上げました」というほど。大谷は15歳にして190センチ近かったが、体重は66キロしかなく、「あれだけ細くて体が大きいと、ボールを扱うのは難しいだろう」と思ったという。ただ、その推測は、すぐ間違いだったことに気づかされる。 「体が柔らかくて、凄く綺麗なボールを投げますし、打つのもスイングスピードが速くて、同級生とはレベルが違うと思いました」
打者・大谷の凄さ
すでに140キロを超える直球を投げていたが、佐々木洋監督は、まだ成長過程の大谷に対して肩肘を酷使しないよう、3年をかけてじっくりと育てる方針を掲げ、1年春は投手ではなく外野手として公式戦に起用していた。高校で内野手から投手に転向した山根さんは、「打者・大谷翔平」に凄みを感じていた。 「対戦しても、バットに全部当てられるんです。投手としてはそれが嫌で、追い込んで、一番空振りが取りやすい真ん中低めのワンバウンドするような変化球もバットに当てられるし、ボール球は全部止められる。筋力も関係しているとは思いますけど、目、判断能力がずば抜けていました」
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