年収の壁を意識せずに働ける? 「年収の壁・支援強化パッケージ」ってどんな取り組み?
年収の壁・支援強化パッケージの一部は期間限定
年収の壁・支援強化パッケージを利用すれば、雇用する会社は安定して労働者を確保でき、働く方は年収の壁を気にせず働けるメリットがあります。 ただし、106万円の壁対策として実施されている社会保険適用促進手当は2024年2月現在、2026年までの期間限定の制度です。それ以降は、社会保険料の負担が増す可能性があるので注意しましょう。また、130万円の壁対策も一時的に収入が増えた方が対象であり、基本給が130万円を超えた場合は利用できません。
学生の場合は勤労学生控除も適用される
大学生や専門学校生でアルバイトをして学費や生活費を稼いでいる場合、勤労学生控除も利用できます。この制度は、働く学生の所得税と住民税を軽減する所得控除の一種です。合計所得金額が75万円以下かつ勤労以外の所得が10万円以下などの条件を満たしており、確定申告や年末調整で申告手続きを行うと、所得税や住民税が軽減されて手取りが増えます。 ただし、年収が103万を超えると親の扶養から外れ、親の所得税や住民税が増える恐れもあるので注意しましょう。
年収の壁・支援強化パッケージを利用すれば年収がアップしても慌てずに済む
年収の壁・支援強化パッケージを利用すれば年収がアップしても慌てずに済みます。特に、130万円の壁を気にして働く時間を調整している方にとっては、繁忙期で一時的にシフトが増えて年収が上がっても配偶者の社会保険の扶養に入ったままでいられるので、メリットが大きいでしょう。 年収の壁・支援パッケージは現在のところ期間限定の支援ですが、2026年までに年収の壁に対する法整備が進めば、より働きやすい環境が整う可能性もあります。 出典 厚生労働省_年収の壁・強化パッケージ 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部