千葉の“小江戸”に外国人続々……舟めぐりで「ベネチアよりいいわ!」 来訪者2割増、佐原が人気のワケ『every.気になる!』
■在住外国人の目線で情報を発信
外国人が来やすい観光地を目指している佐原。香取市では国際交流員を6年前から配置し、SNSなどで佐原の歴史や観光スポットを海外に発信しています。 香取市商工観光課の国際交流員・花田サミュエル卓也さん 「在住外国人として投稿しているので、(外国人ならではの)面白さがあって(佐原に)『行きたくなった』という人も多い」
■日本旅行25回目の女性は「旧宅」へ
こうした情報発信がきっかけで、佐原を訪れる人も増えているといいます。日本に来るのは25回目だという、台湾から来た女性もその1人。「インターネットで知ったんですが、伊能忠敬は偉大です。彼の住んでいた家に行ってみたいんです」と話します。 江戸時代に全国を歩いて測量し、初めて日本地図を完成させた伊能忠敬。佐原には、伊能忠敬が30年あまりを過ごした家が残っています。台湾からの女性は、どんな家に住んでいたのか知りたかったといいます。 佐原駅から徒歩15分の場所にある伊能忠敬旧宅(入館料無料、午前9時~午後4時半)で、女性はいつまでも家の中を見て回っていました。
■舟から眺める町並みに「トレビアン!」
こうした古い商家などが立ち並ぶ景色を川から楽しむことができるのが、舟めぐりです(小江戸さわら舟めぐり、大人1300円、小学生700円)。 初めて日本を訪れたというベルギー人家族が乗り込みました。船頭の片野聡さんが「船頭です。乗船ありがとうございます。舟めぐりは約30分です」と言い、舟を進めます。舟から眺める町並みに、家族は「アメイジング!」「トレビアン!」と大喜び。 1時間に1本しか通らない電車にも遭遇し、「アメイジング!」と声が上がります。“小江戸”佐原での船旅に興奮気味の3人。「ベネチアよりいいわ!」「We love Japan」とうれしそうでした。 (9月6日『news every.』より)