チリの森林火災死者100人超 南米の太平洋側で高気温続く
ビニャ・デル・マール、チリ、2月5日 (AP) ― 南米チリ中部で発生した大規模森林火災を受けて、国家防災対策庁は2月3日、バルパライソ州ビニャ・デル・マール周辺住民に避難を呼び掛けている。 ボリッチ大統領は、チリ中部の人口密集地対で森林火災が進行中で、これまでに100人以上が死亡、少なくとも住宅1100棟が焼失したことを明らかにした。 同大統領は3日夜の全国向けテレビ演説で、バルパライソ地方の4カ所で大規模火災が発生したが、消防士が最も危険な地域に到達するのに難渋していることから、死者数が増加する可能性があると警告。 同地方では、4カ所の病院と3カ所の老人ホームで、医師と患者、看護師とホームの住人などが安全な場所に避難した。 チリ内務省によれば、今週気温が異常に高かった同国の中部と、南部の92カ所で火災が進行中だという。 エルニーニョ現象の影響で今年は干ばつが続き、南米の太平洋側で気温が平年より高くなっていることも、森林火災の原因となっている。 1月には、コロンビアで乾燥した天気が数週間続いたあとの森林火災で、1万7000ヘクタール以上が焼失した。 (日本語翻訳・編集 アフロ)