2025年の「米国株」見通し【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
ダウ平均は来年末46,600ドルへ、上振れ余地ありとみるがMAG7株価調整時の影響に要注意
以上を踏まえると、2025年の米国株は底堅い推移が予想され、弊社は2025年12月末の着地水準について、ダウ平均は46,600ドル、S&P500指数は6,300ポイント、ナスダック総合指数は21,300ポイントを見込んでいます。基本的な見方は、主要ハイテク銘柄や内需関連セクターなど、優良銘柄の業績期待を背景に、株価水準は緩やかに切り上がっていくというものですが、着地の上振れ余地は十分あるように思われます。 なお、MAG7などのハイテク株は、高い人気を背景に、近年の米国株のけん引役となってきました。ただ、投資マネーが極端に集中した結果、MAG7の時価総額は11月末時点でS&P500指数の時価総額の32%近くに達しています(図表2)。そのため、何らかのきっかけ(例えば予期せぬ米長期金利の上昇など)でMAG7の株価が調整すれば、S&P500指数や米国株式市場全体に影響が及ぶ恐れがあり、この点には注意が必要です。 (2024年12月27日) ※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。 ※当レポートの閲覧にあたっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2025年の「米国株」見通し【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
【関連記事】
- 2025年の「米国株」見通し【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 2025年の「ドル円相場」見通し【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 「2025年の日本経済」見通し【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 悲観の中から生まれる「日本株再起動シナリオ」 日経平均4万円という“意外と薄い壁”【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフグローバルストラテジスト】
- ウォーレン・バフェットは「米国株売り、日本株の買い増し」を進めている?オマハの賢人に学ぶ「いやな相場」のしのぎ方【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフグローバルストラテジスト】