〈永田町の地下アイドル?〉国民民主・玉木代表“モテ期”到来も「103万円の壁」引き上げへ囁かれる不安とナルシシストぶり
党の資産も食いつぶしたナルシシストぶり
前回のトリガー条項凍結解除交渉の失敗があっても、責任を問う声が党内ではほとんど上がらず、代表を続けてきた玉木氏。 これまでYouTubeやXでの発信にも力を入れ、「支持は広がっていないけど、一部のコアなファンには熱烈に応援される地下アイドルみたいな感じ」(同前)とも言われてきた。 そんな「永田町の地下アイドル」の岐路は、2020年に行われた立憲民主党との合流協議。 ここで当時の国民民主党に所属していた多くの議員は立憲に合流したが、玉木氏は合流せず、残った一部議員で現在の国民民主党を結党した。 「このときも、合流新党の党名や政策の方向性などを協議する中で、次々と玉木氏がゴールポストをずらし、『自分が合流しても代表にはなれないから、このまま合流せずお山の大将でいたいだけ』とささやかれました」(同前) そんな玉木氏には、ナルシシストぶりを表すこんなエピソードも……。 「議員会館の自室で、鏡で自分の顔を見てはニヤけている様子が頻繁に目撃されていました。2018年に結党した旧国民民主党は、民主党時代からの潤沢な資産を引き継いでいましたが、玉木氏が自分を前面に出した広告を打ちまくり、資産が急減してしまいました」(同前)
ベテランが抜けた党内に不安も
そんな「ナルシシストなお山の大将」が空前のモテ期を迎えたわけだが、足元は盤石とは言いがたい。 昨年は、玉木氏と代表選で戦った前原誠司氏ら4人が離党。前原氏らは、玉木氏の政府・与党への協力姿勢に不満をもっていた。 そして、今年に入っても元日銀職員の大塚耕平代表代行(当時)が来春の名古屋市長選出馬に向けて離党する意向を表明。元財務官僚の岸本周平氏も2022年に和歌山県知事に転出した。 最近まで支持率が1%ほどで低迷していた党の現状をみて、国民民主の国会議員でいることに限界を感じていたと永田町ではささやかれている。 こうして有力なベテラン・重鎮が相次いで離党したうえ、玉木氏自身も予想していなかった大躍進を遂げたことで、現在の党所属議員には新人も多く名を連ねるようになった。 「めぼしい有力議員がいないため、衆院選で党勢を拡大させた玉木氏の『一強』は続く一方、経済政策の打ち出しには不安が出てきます。 そもそも、今回の『103万円の壁』引き上げも、党学生部の提言をすぐに取り入れたもの。現場の声を反映させたと言えば聞こえはいいですが、いざ政策実現となると財源などが問題となっています。 キャスティングボートを握ると注目度も高まり、これまでの内輪ノリも通用しません。ここからが正念場です」(野党関係者) 今や石破茂首相よりも注目されている玉木氏の「モテ期」はいつまで続くか。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
集英社オンライン編集部ニュース班