ヤクルトスワローズ×乙女ゲーム 異色のコラボは“ありえそうでなさそう”を狙った 制作担当者を取材
プロ野球の東京ヤクルトスワローズと、乙女ゲームという異色のコラボとなった、Nintendo Switch向けのゲーム『My9Swallows TOPSTARS LEAGUE』(8月29日発売予定)。なぜ実在するプロ野球球団とコラボしたゲームを制作したのかを、ゲーム制作のディレクター、瑞澤季和さんに取材しました。 ゲームは、プロ野球・東京ヤクルトスワローズと、乙女ゲームと呼ばれる女性向け恋愛ゲームを手がける『オトメイト』がコラボした恋愛アドベンチャー作品。『株式会社ヤクルト球団』に入社した主人公が、プロ野球に誕生した新しいプロリーグ『トップスターズリーグ』に挑戦する新人選手たち9人の広報担当となり、彼らと優勝を目指す姿や恋愛模様が描かれます。
■コラボの提案はヤクルト側から
今回、ゲーム制作に至った経緯や制作発表時のファンからの反応など、瑞澤さんにコメントをいただきました。 ――今回、東京ヤクルトスワローズとコラボすることとなった経緯を教えてください。 ヤクルト球団様から最初にお話をいただき、そこからプロジェクトが立ち上がりました。「オトメイト」とのコラボレーションをするなら、やはりゲームタイトルとなりますので、女性向けゲームとしてどう落とし込むか……そこに時間がかかったタイトルですね。女性向けゲームを普段プレイされる方で、野球に興味がある方というのはそんなに多くはないと思い、新しいリーグを立ち上げるという設定にし、現在の企画内容に落ち着きました。 ――ゲームの制作を発表した際は、どのような反応が届きましたか? 『東京ヤクルトスワローズの選手と恋愛ができるゲームが発売!』という感じで広まってしまったので、ネット上でざわざわしてました……。そういった違う受け取り方をした人も含め、私が想像していた以上にニュースとして取り上げられたため、やっぱり東京ヤクルトスワローズの影響力ってすごいんだなぁ、と改めて思ったものです。 ――ゲームの魅力はどういった部分ですか? 野球に詳しくない方にも楽しんでいただける内容、というところがポイントではないでしょうか。野球用語については基本的なルールから解説するようにしましたが、かといって詳しい方から見れば邪魔な要素になってしまうため、そこはプレイしていて邪魔にならないよう工夫しました。